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働く母が春へ抱く不安 「小1の壁」どう乗り越える なぜ息苦しい? 日本の「仕事と子育て」両立(5)

2019/1/30

画像はイメージ=PIXTA

「小1の壁」。毎年今ごろになると、ワーキングマザーの間で聞かれるようになる言葉だ。

子どもが保育園のうちは延長保育など遅い時間までの預かり保育も利用できた。だが小学校に上がると、1年生の下校は午後3時ごろ。共働きを前提としていない小学校の仕組みもあり、働く親には新たな負担が加わる。

小1の壁という言葉に漠然とした不安を抱いている人も多いだろう。どんな壁が立ちはだかり、どう乗り越えたのか。先輩ママやパパに聞いてみた。

■子どもも親も不安定に、仕事にも影響

まずは、学童保育に入れるか、入ることができるかどうか。地域によっては、学童の待機児童問題もある。

学童に入れても、午後6時前後に閉園というところが多い。低学年のうちは、安全面から基本的に親が迎えに行くことになる学童も少なくない。

きょうだいがいるとさらに負担は増える。次の例は第1子が小学生、第2子と第3子が別々の保育園に通っているケースだ。

「それまで保育園の迎えだけだったのが、学童と保育園2カ所への迎えになったため、仕事を終える時間を早めないといけなかった。2年生になると自分で帰宅するようになったが、1年生の間はお迎えがいいと言われ大変でした」

以下はパパからの話だ。

「学童の迎えが夫婦共に間に合わなかった。私も妻も今住んでいる町に地縁がなく、かなり苦労した。同じマンションに住む同世代の住民、現役を引退された住民、商店街の店員など、考え得るあらゆる人にお迎え依頼の可能性を打診。ファミリーサポートは2人体制を何とか確保したが、そのうちの1人との間でコミュニケーションの問題が生じ、受け入れ拒絶という事態に。サポーターさんに心理的な負担をかけるべきでないことを学んだ」

子どもの状況が急に見えづらくなる、学校との連絡が大変という声も多く聞かれた。

「保育園のときは、子どもの受け渡し時に先生と会話ができたり、詳細な連絡帳で様子を知ることができた。小学校になると、伝達事項は連絡帳と子どもから聞くことがすべてで、子どもの話をうのみにできず不安。しょっちゅう学校から持ち帰るお手紙(大事なものと、そうでないものが混在)と、急にくる『○○が必要なので持たせてください』という連絡にてんやわんやだった。下の子の保育園と上の子の学童保育の迎えで、夜の時間に余裕がなくなり、バタバタでイライラばかり」

このママは「いろいろひっくるめて子どもも不安定になり、母親の私も不安定になり、仕事が手につかない状況でした」という。

どのように乗り越えたか聞くと、次のような答えが返ってきた。

「まずは子どものことを信じることにしました。平日の夕食はルーティンにして、凝ったものはつくらない。週末の買い物もほとんど定番食材にして時間短縮。自営業なので仕事時間を調整して、週1度の在宅ワークデーを設け、何かあったときの予備日にした。その代わり、状況によっては深夜や土日に仕事をすることも。仕事のクオリティーを上げるため、得意分野に絞るように変えていった」

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