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神田沙也加 ミュージカル当たり役「エル」に再び挑む

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NIKKEI STYLE

大ヒット映画『キューティ・ブロンド』(2001年)がミュージカル舞台化されてブロードウェイで初演されたのは07年。日本では17年に神田沙也加の主演で初演されたところ、東京公演が完売。大阪公演の千穐楽で早くも再演が告知されるヒット作となった。その待望の再演が、2月11日からシアタークリエで始まる。主役のエル・ウッズを演じる神田に、作品の魅力や昨今のミュージカルブームについて話を聞いた。

『キューティ・ブロンド』のあらすじを簡単に紹介しておこう。おしゃれと恋のことで頭がいっぱいの女子大生・エルは、婚約間近だった彼氏に、「議員を目指す僕の妻に、ブロンド(金髪)の君はふさわしくない」とふられてしまう。これをきっかけに一念発起。猛勉強の末、ハーバード大学のロースクールに合格し、弁護士を目指す。

神田は、自らの個性を貫きながらもブロンドにまつわる偏見を痛快に吹き飛ばしていくエル役をはつらつと演じた。「『キューティ・ブロンド』は、急に歌い出したり、踊り出したりするミュージカルの特性を存分に生かし、そこが見どころになっている作品だと思います。例えば冒頭の楽曲では、エルが失恋し、何かに気づき、ハーバードのロースクールに合格するまでの状況の変化やエルの思いを、スピード感たっぷりに、歌、ダンスで表現しています」

「きっと爽快に感じてもらえるはず」と笑顔を見せる神田が演じたエルは、初演時、「はまり役」と評判を呼んだ。このエル役で17年度の第43回菊田一夫演劇賞を受賞している。

「『エルにぴったり!』と言っていただけることはとても光栄なのですが、実は私自身はエルとは全然似ていないんです(笑)。ブロードウェイでもこの作品を見ていますが、そのときは自分が演じるとは想像もしていなかったんです。エネルギッシュすぎて(笑)。いつだってポジティブなエルとは違い、私は考え込んでしまうタイプ。エルを演じるにあたっては、だからこそ、とにかく動いてみることにしました。真逆だからこそ、演じやすいという部分もあったかもしれません。役づくりに関して迷いはありませんでした。演出家の上田一豪さんに、『僕はこの作品を神田沙也加の当たり役にしたいと思っている』とおっしゃっていただいたこともうれしかったですし、励みになりました。役者としてとても幸せなことです」

日本人の感覚で、キュートと思っていただけるか

ブロードウェイの俳優が演じていたエルは、「すごく明るくてパワフルで、とてもアメリカンなテンション」だった。「でも、私が見ていただくのは日本のお客さま。アメリカと同じテンションで演じたら、『ものすごくテンションの高い女の子が出ている作品』で終わってしまうのではないかという懸念があって。日本人の感覚で、いかにキュートだと思っていただけるかが課題だなと思っていました。東京公演の初日、1幕が終わったときに、これまでにない熱量の喝采をいただいて。あの光景はいまもはっきり覚えています。もしかしたらエルと似ていない私が演じることで、日本人向けに少しアレンジできたのではないかな、とも思っています」

多くのファンに待ち望まれての再演となるが、気負いはないという。「初演から2年。その間、お客さまもいろいろな作品を見ていらっしゃると思うんです。再演を楽しみにしてくださっている方が多いぶん、初演と同じエネルギーのままでいくと、『あれ、こんなものだったかな』と思われてしまうのではないかという心配はもちろんありますが、キャストも一部変わりますし、その新鮮さとともに、『お待たせしました!』という気持ちで胸を張って再演に臨みたいです」

今回も、初演に続き神田が単独座長を務めることになる。「私は本当に座長タイプではなくて。一口に座長といっても、いろいろなタイプの方がいらっしゃいますよね。社交的な座長さん、ちょっと話しかけづらい孤高の座長さん、オンとオフがはっきりしているタイプの方…。前回、座長を務めさせていただくにあたり、座長っぽくない私がどんな座長を目指そうかと考えて至った結論が、わからないことはたけている人に素直に聞くことができる、そんな座長でした。『ここわからないの、教えて~!』って(笑)。そもそも座長ではなく、ザッチョと呼んでもらっています。ザッチョ効果かどうかはわかりませんが、稽古場は学校のように和気あいあいとした雰囲気でしたよ」

ところで、近年ミュージカルを中心に活躍している神田だが、大きく注目を集めたのは、14年に日本で公開されたディズニー映画『アナと雪の女王』でアナ役の吹き替えを担当したことだろう。ミュージカルとのかかわりや魅力についても聞いてみた。

「ミュージカルと出合ったのは子どもの頃で、『ピーターパン』『アニー』といった王道のファミリーミュージカルは見てきましたね」。その後、10代半ばで、舞台『風と共に去りぬ』を見て、主演の大地真央に圧倒された。「真央さんの存在が大きすぎて、そのときは『私も舞台に立ちたい』『ミュージカル女優になりたい』と思うまでには至りませんでした。選び抜かれた人が、選び抜かれた場所にいるんだ! という思いが強くて」

しかし、17歳のとき、宮本亜門演出のミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』(04年)のオーディションを受け、合格。赤ずきん役で初舞台を踏んだ。「正直に言えば、ミュージカルだからというより、そこにオーディションがあったから受けた、という感覚でした」

その後、舞台、特にミュージカル作品を中心に活動してきた。『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』など、このところミュージカル映画のヒットが続いているが、10年以上にわたってミュージカルと関わっている神田は、現在のブームをどう感じているのだろうか。

「ミュージカル映画が次々とヒットする時代! ミュージカルに携わる人たちの多くは、こんな時代が来ることを望んでいたけれど、実際にこんな日が来るとは思っていなかったはず(笑)。私もとてもうれしく思っています」

歌が入ることで、感情が立体的に

ミュージカル舞台の魅力とは何なのか。「ミュージカルが苦手な方の多くは、急に踊りだしたり、歌いだしたりするのに違和感があるとおっしゃいますよね。でも私の場合は反対で、普段の生活で気持ちが高ぶったときに、なぜいまここに音楽がないんだろう? と思ってしまうんです(笑)。小さい頃から見続けてきたディズニー映画の影響が大きいのかもしれません。歌が入ることで、感情が倍増というか、立体的になるんですよね」

「劇場にミュージカルを見に行くことって、映画館に行くことに比べると、ハードルが高いですよね。普段、舞台をご覧になられたことのない方にとっては、特に。でも『キューティ・ブロンド』は、そういったハードルが、とても低い作品だと思うんです。映画版が好きな方は安心して楽しめるし、観劇をきっかけに映画を見ても、ここは違うここは同じといった楽しみ方ができます。もちろんミュージカル単独でも楽しめるはず。作品以外にも、オリジナルグッズがあったり、フォトスポットが設置されていたり、劇場には作品の世界に浸ることができる仕掛けが用意されています。普段、劇場に足を運ばれないという方も、ぜひ肩肘張らずに、安心して遊びに来ていただきたいです」

最後に、今後の表現者としての目標を聞いた。「みなさんが抱かれる、神田にこの役が合いそう、合わなそうというイメージを覆したいですね(笑)。『え、この役を神田がやるのか、想像つかないな』といった役を演じてみたいです」

自身はエルに似ていないと言うが、彼女から放たれるポジティブに輝くオーラはエルのイメージそのものに見えた。

(ライター 長谷川あや)

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