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ボールペンでハライ・女性用… 筆記具知られざる進化 納富廉邦のステーショナリー進化形

2019/2/4

従来の筆記具とはひと味違う、「進化した」ペンを紹介する

スマートフォンやAV機器のように次々と新機能を搭載した製品が出てくるジャンルと異なり、筆記具は大きな進化が見えにくい分野だ。しかし、長年筆記具を見続けている納富廉邦氏は「進歩を遂げている製品も確実に登場している」という。意外な進化を遂げていた筆記具を紹介する。

◇  ◇  ◇

文房具や筆記具は、電化製品やデジタル製品と違って、そうそう新しいものが出てくる業界ではない。筆記具の新製品は基本的に、軸の色の新色が出るとか、グリップの素材が変わるといったあたりが定番で、キャップ式がノック式になるだけでも「すごく新しい製品が登場した」と考えられるようなジャンルなのだ。

だから、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」とパイロットの「フリクションボール」は、近年でもまれな、とても大きな筆記具の進化だった。重い書き味が当たり前だった油性ボールペンが、まるで水性ボールペンのようにサラサラ書けるようになるなんて、ほとんどの人は想像もしていなかったし、書いた文字が擦るだけでキレイに消せるボールペンの登場は、本当に衝撃的だった。

そこまで大きな進化は、それこそ何十年に一度の話なのだけど、ここ数年、日本の筆記具は本当に使いやすくなった。ジェットストリーム以降、油性ボールペンはサラサラ書けるのが当たり前になったし、150円のボールペンが個体差なく、インクが詰まらず快適に書けるのが当たり前、という状況だけでも、20年前と比べたら、格段の進歩といえる。

■筆ぺんも使いやすくなっていた

例えば呉竹の「くれ竹美文字 完美王」という筆ぺんがある。

呉竹「くれ竹美文字 完美王」。500円(太字のみ600円。価格は税別、以下同)。黒だけでなく、朱墨や薄墨なども用意されている

筆ぺんは通常、本体軸が柔らかくなっていて、そこを押すことで筆先へ墨インクを送る仕組みになっている。そうやって墨インクの量を調整することで、「筆を墨につけて書く」という実際の感覚をシミュレートしているのだ。しかし、本体軸を押して墨インクを供給するという作業は慣れていないとなかなか難しい。

「完美王」では墨インクの量のコントロールを自動的に行うことで、誰が書いても安定して筆先に墨インクが送られる構造になっている。この方式なら、筆の先を持たなくても書けるので、絵筆のような使い方もできる。この進化も、筆記具として相当大きな変化だったと言えるだろう。

従来の筆ぺんのように軸を押して墨の量のコントロールする必要がないのが特徴。軸の端を持って書くこともできるので、好きな持ち方で筆文字が書けるのだ

■線の太さが変えられるボールペン

2015年に発売された三菱鉛筆の水性ボールペン「ユニボール エア」もボールペンの常識を変えた製品だ。

三菱鉛筆「ユニボール エア」。200円。細字と太字の2種類、色は黒、赤、青がある

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