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免疫のブレーキ外すオプジーボ 進行がんで延命効果

日経ヘルス

2019/2/18

写真はイメージ=PIXTA
日経ヘルス

2018年末の最大のニュースの一つは、京都大学特別教授の本庶佑博士と、米国テキサス大学のジェームズ・アリソン博士にノーベル医学・生理学賞が贈られたことだろう。本庶博士らが明らかにしたのは、がん細胞が体のなかで広がるときに、免疫システムからどのようにして逃れているかだ。

日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之教授は「研究から、免疫チェックポイント阻害剤という新たながん免疫療法が誕生。有効な治療法がなかったがんに対する新薬として脚光を浴びた」と解説する。

がんがほかの病気と異なるのは、もともと体にある健康な細胞が原因となることだ。私たちの細胞は日々、活性酸素や紫外線、タバコなどの発がん物質、ウイルスなどの攻撃によりダメージを受けている。通常、体にはダメージを修復する機能が備わっているが、たまたま遺伝子に傷がついたりすることで細胞の性質が変化し、無秩序に分裂・増殖を繰り返すようになる。これががんと呼ばれる病気の正体だ。

実は、私たちの体のなかでは、毎日たくさんの「がんの芽」が生まれ、いくつかの体の防御システムによって排除されている。その一つが免疫だ。

(図:三弓素青)

がん細胞に対する免疫システムの攻撃方法は、感染症に対するものと基本は同じ。もともと正常だった細胞は「がん化」する過程で、その表面に「私はがん細胞になりました」という目印となる分子(抗原)を示すようになる。そして、体内をパトロールする免疫細胞(樹状細胞)ががん細胞を食べ、目印情報をヘルパーT細胞などに伝達すると、それをきっかけに免疫細胞たちはチームでがん細胞を退治する。

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