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ミル・おろし器… バター用ケース・ナイフが進化

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日経トレンディネット

合羽橋の老舗料理道具店「飯田屋」の6代目、飯田結太氏がイマドキの調理道具を徹底比較。今回は、飯田氏が戦国時代のようだという、「バターケース」について解説する。

◇  ◇  ◇

こんにちは、飯田結太です。バターケースは必要不可欠な調理道具ではないと思っている人は多いと思いますが、現在どんどん進化し、主役クラスにまで成長しています。今回はそんなスター級バターケースを紹介します。

バターケースの変遷を改めて調べると、時代とともに求められる便利さが次々と形になり、細分化していったことが分かりました。現在は目的別に選べるほど種類が豊富。1つの食材のための道具ですが、日本人の食生活の変化も垣間見ることができて面白いんです。

バターケース界のキング

キング・オブ・バターケースといえば、野田琺瑯(ホーロー)のバターケースでしょう。デザインはもちろん、使いやすさでも定評がある、バターケースの超定番です。野田琺瑯は、85年もの歴史があるホーロー製品の老舗メーカーですが、バターケースは蓋が木製で、ホーローだけで作られていない珍しい製品。また、発売当初から、カルピスバターなどの業務用の大きなサイズのバターに対応するものも用意されていて、話題になったようです。

蓋はサクラの木で、バターをカットするときにまな板として使えるようになっています。しかも、まな板メーカーで作ってもらっているというこだわりよう。まな板としても確かな品質のものです。

野田琺瑯からバターケースが出て、たちまち人気になったことがバターケース戦国時代の始まりといってもいいかもしれませんね。

カットもできちゃうバターケース

バターケースが世間に浸透して次にきたブームが、「カットもできてそのまま保存できる」バターケースです。それは、大手食品メーカーから切れているバターが販売されて少したったころでした。

マーガリンはもともと軟らかめで、使う分量を簡単に削ることができたのですが、バターは硬く、使うたびに分量をカットする必要がありました。そこに、最初から切れている状態のバターが発売になり、たちまち人気になりましたよね。

でも、カットされているバターは価格が少し高め。そこで、家でも簡単に同じ大きさにカットできてそのまま保存できるバターケースがあれば便利なのではないかと、いくつかのメーカーからカットできてそのまま保存できるバターケースが発売され、ブームになりました。

最初はピアノ線で均等にカットできるものがセットされたバターケースでした。その後カットの仕方は進化し続け、現在人気なのは、プラスチック製の生活用品メーカー、スケーターのバターケースです。

これは、ステンレス製のバターカッターがセットされているもの。一般的な200gのバターを、一度に約10gずつ20個に切り分けられます。しかも、横には付属の先割れバターナイフを収納できるスペースまであるので、ケースひとつでバターにまつわるすべての作業が完結する便利なもの。

バターもふわふわの時代、円柱型が登場

カットできちゃうバターケースまでは、長方形のバターケースが一般的でした。そこに新たに登場したのが、円柱形のバターケースです。

これは、中にバターを差し込んで下部のホルダーを回すと、下からトーストに塗りやすいふわふわなバターが出てくる仕組み。使う分だけ出したらあとはそのままケースに入れた状態で保存できるのが便利。

さらに、円柱型のバターケースに対抗するように出たのが、スケーターの「ふわふわバターメーカー」です。こちらはひくのではなく、大根おろしのような使い方。

ケースの形態まで変えたバターナイフの進化系

次はナイフの登場です。従来のバターナイフにはなかった機能がいろいろと加わりました。カットするだけではなくそのまま差すことができる先割りタイプをはじめ、ナイフに小さな穴を開けることで、簡単にふわふわな食感に作れるものや、ナイフをバターに当てるだけで、手の温度がナイフに伝わりバターが程よく溶けて簡単に切れるものまで、今まで不満だった部分が改善された製品がたくさん発売になりました。

さまざまなタイプのナイフの登場は、バターケースの形状にも影響しました。従来のバターケースは、ケースにバターを入れた状態では、ナイフが入らず切りにくい形状だったのです。バターをケースに入れたままで、最後までキレイに切り取るには、ケースの側面にナイフが入るようにしたり、蓋を大きくするなどのデザインの変更が必要。そこで登場したのが、オクソー「バターディッシュ」です。

バターディッシュは、ケースの側面がほぼフラットで、まさに皿のような形状。バターにナイフを入れてもケースに引っかからずに最後まで切り取ることができるのが特徴。また蓋がクリアなので、バターの減り具合も一目瞭然。

密封や1回分ずつ飛び出す、目的別がトレンド

さまざまなアイデアを盛り込んだバターケースが発売になり、バターの使い方によって商品を選べるようになったのはここ数年のことです。そして、今話題になっているのが、鮮度を保つための密閉式と、バターケースに刃を組み込んだタイプ。

バターケースが広く使われるようになったきっかけは、ホーロー製の登場でした。その後プラスチック製が主流となりましたが、今またホーローが見直されています。ホーローは、臭い移りがしにくい、酸や塩分に強い、雑菌の繁殖を防ぐなどのメリットがあり、バターの保存に最適。そのメリットが多いホーロー製にさらに鮮度を保つ機能を持たせたのが、富士ホーローの密閉式のバターケースです。

富士ホーローのハニーウエアシリーズ「密封ホーロー容器バターケース」は、パッキンが二重のうえ、バルブでしっかりと密閉するスグレモノ。バターを購入しても、毎日は使わないから残ってしまうという人にお薦めです。

さまざまなバターナイフが発売される一方で、ナイフを必要としないタイプも登場しました。それが、にぎるだけで15gにカットして出てくる、パール金属「にぎって切れるバタースライサー」。手も汚れず、ナイフも必要としない、時短調理道具ですね。

今では食卓に欠かせない食材の1つ、バター。そのために専用ケースができ、そのケースにミルやおろし、スライサーなどの機能まで搭載されました。便利さを追求して形状が変わってきたバターケースは、調理道具の中でも面白い進化をし続けています。調理道具店に行く機会がありましたらぜひバターケースのコーナーをのぞいてみてください。(談)

(文 広瀬敬代、写真 菊池くらげ)

[日経トレンディネット 2019年1月10日付の記事を再構成]

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