リーマン・ショックで割安株買い利益、デイトレードも

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はバルバロスさん(35) 専業投資家。簿記1級に挑戦中。グルメツアーが好き。昨年の築地市場の閉場時は始発電車で駆けつけ、牛丼などを堪能した。

2006年~

バルバロスさん 損切りは潔く

大学時代、下宿先の先輩が株式投資の話をしていたのをきっかけに、投資に興味を持った。理系専攻で、テレビ番組で金融工学の特集を見たのを機に独学で勉強した。新卒で証券会社に入社し、15万円を元手に商品先物の取引を始めた。主な投資対象は中部商品取引所(当時)に上場していたガソリンと灯油だ。レバレッジ取引が可能だったため、少ない元手で稼げると思ったからだ。最終的に50万円ほど入金したが、商品取引所法が改正された影響で規制が厳しくなり、売買高も減少。結局、25万円ほどの損失を抱えたまま、商品先物取引から手を引いた。

08年1月~

株式営業が担当だったこともあり、株式投資に切り替えた。最初に買ったのは低位株だった井関農機(6310)。低位株は値動きが激しく、面白いと思った。その後、リーマン・ショックが起きたが、投資金額が少なく、影響は限られた。むしろ相場下落時は買い場だと感じ、割安株を買った。一例が日本上下水道設計(現・NJS、2325)だ。手元資金が豊富で、安定して収益を伸ばせると読んだ。なじみのあった証券株も購入。インヴァスト証券(8709)や丸八証券(8700)はアベノミクス相場の開始で大きく上昇し、それぞれ100万円近い利益が出た。

16年7月~

約10年勤めた証券会社を退職し、専業投資家になった。短期売買にも挑戦したかったのが理由だ。電子商取引(EC)関連の物流を手がけるファイズ(9325)は事業の将来性に着目した買いが入るとみて、17年の上場時に購入。思惑通り株価が上昇し、100万円の利益を得た。相場が乱高下した18年は苦戦した。RIZAPグループ(2928)のデイトレードで30万円稼ぐなどしたが、14年から保有するDDホールディングス(3073)の下落が響き、年間のリターンは前年比トントンだった。億り人をめざし、今後も割安な小型株を中心に取引を積み重ねたい。

[日経ヴェリタス2019年1月20日付]

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