海鮮自慢の食堂、ホークスファンが愛す親子鷹 福岡
海鮮食堂 い志い
ソフトバンクホークスの本拠地、ヤフオクドーム(福岡市中央区)からほど近い、唐人町。27年前から、ここで球団関係者やファンらに愛されている店だ。
古民家のような店構え。入り口には鮮魚市場への「入場証」が掲げられている。店主の石井孝●(きへんに戈)(こうさい)さんは仲買の免許を持ち、「その日最高のネタを安く出すことには自信がある」。
まずは「地サバごま和え」。長崎・五島で一本釣りされたものを厚切りに。「切り方ひとつで味も変わるから」と石井さん。続いてお任せの刺し身は8点盛り。脂が乗った対馬の穴子は酢ネギを巻いていただく。ねっとりとしたトロは舌の上でとけ、岩ダコは塩でぷちぷちとした食感が楽しめる。創業時からの定番、薄皮の蒸しシューマイも外せない。エソのすり身をたっぷり使い、魚のうまみが口いっぱいに広がる。刺し身、薩摩揚げ、蒸しシューマイのお得な「いろはセット」(2人前、3800円)もある。
33歳で自分の店を構えた。板場を16年間共にする次男の政鷹さんに、そろそろ代替わりを考えている。数年前に加えた鉄板焼きのメニューは政鷹さんのアイデアで、「若い発想で楽しくやってほしい」と温かく見守っている。
ネタが売り切れれば店を閉めるから、ソフトバンクの試合を見た後、訪れるなら電話を入れておくのがおすすめだ。
(今堀祥和)
〈いしい〉福岡市中央区唐人町3の5の2 電話092・732・5758
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