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障がい児ケア・妊活支援… 女性看護師が起業で新境地

2019/1/22

常勤の看護師と打ち合わせするリリフルの玉木明子社長(左)(東京都品川区)

病棟や看護現場で勤務した看護師の女性が起業して存在感を強めている。柔軟な働き方で潜在看護師の受け皿となる訪問看護の会社を立ち上げたり、障がいを持つ子のケア拠点を開設したり事業は様々。地域のニーズに応え活動の場を広げている。

■フレックス勤務、子持ちの看護師受け入れ

非常勤ヘルパーは1日2時間の勤務で直帰できる――。訪問看護・介護のリリフル(東京・品川)は出来高払いによるフレックス勤務のシフトを組み、子供を持つ看護師や介護士などの女性ヘルパーを受け入れる。常勤6人、非常勤30人のうちママは10人。2歳の子を育てる社長の玉木明子さん(35)も、午後4時に保育園の迎えで退社する。

同社は在宅ケアで、医療・介護の保険内と保険外のサービスを提供する。保険内では主治医の指示に基づく看護と入浴介助などの介護業務を行う。保険外では介護プランにない調理、掃除など生活支援を手掛ける。個人のニーズに合わせたきめ細かいケアが売りだ。それでもサービス提供エリアは広げない。「ヘルパーに無理をさせない就労環境が大事」(玉木さん)という。

玉木さんは慶応大学看護医療学部で看護師資格を取得。看護と異なる世界に興味があり2006年の卒業後、7年間、人材派遣会社で働いた。人事部門で働き、労務管理のおもしろさに気づいた。

その後、訪問看護の会社に転職。改めて看護の現場を見ると女性がイキイキと働けるような環境が乏しいように感じた。そこで、人材マネジメントの経験を生かし14年、リリフルを設立した。玉木さんは「ママから選ばれる会社でありたい」と抱負を語る。

現在、全国で看護職員は166万人ほど。主な就業場所は病院と診療所で、日勤と夜勤をこなす。ただ、出産や育児でシフト勤務が難しくなるなどで離職率が高い。厚生労働省の調べでは資格を持ちながら勤務していない「潜在看護師」は70万人強いる。高齢化で看護の需要が高まるだけに、潜在看護師が復職し地域で活躍してもらうことが求められている。

■障がいがある子供向けのデイサービス

潜在看護師だった3人が11年に設立したプラバナース(熊本市)は、障がいのある子供が放課後や休日に利用できる放課後等デイサービス(放課後デイ)を営む。18年12月下旬に訪れると、同社社長の松尾ふみさん(38)が子供におにぎりを食べさせていた。「子供からいつもパワーをもらっている」と笑う。

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