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だからマーケティングは面白い

車より「ホンダ」売る女性執行役員 ターゲットは若者 ホンダ執行役員日本本部副本部長兼商品ブランド部長 鈴木麻子氏

2019/1/23

「今の若者には、『ホンダはN-BOXの会社』というイメージがあるかもしれません。私としては、軽やミニバンの会社といわれるのも嫌ではないのですが、一方でスポーティーで格好いい車がほしいという車好きからの声も根強くあります。両方の声を取り入れつつ、ホンダに見向きもしない若者に振り向いてもらうために、さらに知恵を絞る必要があります。今後は商品広告と企業ブランド広告を両立させたいと考えています」

■日本市場は成熟 でも「いつかはホンダ」願う

――若者へのアピールは、やはり車離れが指摘されるからですか。

「若者にも、ホンダは面白いと思ってもらいたい」

「中国や米国などグローバルの市場でみると、メーンの車種はセダンのアコードやシビックです。特に中国などの新興国では、車種のヒエラルキーがはっきりしています。アコードから、多目的スポーツ車(SUV)のCR-Vやミニバンのオデッセイへとステップアップしていくイメージです。一方、日本市場は軽やフィットなどの小型車にシフトしています。サイズにとらわれず自分に合う車を求める人が増えている。世界に先駆けて成熟している市場といえるでしょう」

「マイカーが生活に欠かせない地方と、東京などの大都市は違います。マイカーを持つのがステータスという、かつての価値観は大きく崩れています。買ってもらおうと車をアピールするだけでなく、ホンダブランドを磨いて伝える必要があります。若者にも『ホンダって面白い』と思ってもらうのが大切です。今すぐ買ってくれなくても、いつか生活ステージが変わって、車を買おうかとなったとき、それがホンダだったらいいなと考えています」

――マーケターとして心がけていることは?

「マーケティングの核心は『お客さまの研究』です。若いころ、先輩にこう教わり、今もそう思っています。マーケターとしては、商品企画の定番の考え方にはまらないよう気をつけています。企画にはデータの取り方から加工の仕方まで、決まったやり方やパターンがあるのですが、いつも『これでいいのか、時代の変化についていけているのか』と問いかけ、もう一歩踏み込んで考えるよう心がけています。こういう機能がほしい、こういうのはいらないといった生活者感覚と女性目線も欠かせません」

鈴木麻子
1987年ホンダ入社。2007年からアジア・大洋州地域本社の事業企画室長としてバンコクに駐在、10年に本社事業管理本部財務部長。12年から北京に駐在し、14年に中国合弁会社の総経理。16年に執行役員となり日本本部で商品・ブランドの企画統括に携わる。18年から現職。

(笠原昌人)

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