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ホンダ執行役員日本本部副本部長兼商品ブランド部長の鈴木麻子氏

ホンダ執行役員日本本部副本部長兼商品ブランド部長の鈴木麻子氏

ホンダの軽自動車「N-BOX」が2018年の新車販売台数で首位となり、2年連続の栄冠を手にした。ただ、ホンダにとっては、N-BOXが全体の販売台数の3割以上を占める現状は課題含み。人気車種の「柱」を増やしたいところだ。執行役員としてマーケティングを指揮する鈴木麻子・日本本部副本部長兼商品ブランド部長に今後の戦略を聞いた。

クルマの広告、テレビに強み

――マーケティング担当として、どんな仕事を?

「私の仕事は商品ブランドや企業ブランドの確立です。具体的には個別の商品の宣伝企画やセールスプロモーションなどで、研究所や生産、購買、販売部門と一緒に取り組んでいます。広報活動やモーターショーなどのイベント、スポンサーシップなども幅広く手がけています」

――どこに力を入れていますか。

「新車を市場に出すときなどのプロモーションでは、テレビCMを重視しています。自社や販売会社でネットのターゲティング広告を出すなど、デジタル化の進展にも合わせていますが、思った以上にテレビの力は強いと感じています」

「新製品の宣伝以外では、企業広告と安全性のアピールに重点を置いています。当社にはホンダセンシングという安全運転支援システムがありますが、SUBARU(スバル)のアイサイトなどに比べ、知名度がいまひとつでした」

「そこで安全を気遣う人、特に子どもを持つお母さんをターゲットにして知名度向上を図りました。アニメキャラクターのミニオンズを使ったCMを流したり、テレビに連動してネットや販売店でグッズをプレゼントするキャンペーンをしたりしました。お母さんは安全への意識が高く、自分だけでなく両親など年配の家族や夫にも安全装備をすすめてくれるからです」

「世界のホンダ」ブランド、パワー低下?

――ホンダやソニーはブランドの「日本代表」のようなイメージです。

「企業広告は難しかったです。四半期ごとに消費者調査をしていますが、ホンダのブランド力はここ10年くらい落ちていました。下がり方も同業他社より大きかったのです。2年前に今の立場になったときには『何をすればいいのだろう』と悩みました。高級スポーツカー『NSX』を出したり、ロボットの『アシモ』を発表したりしていたころの元気なホンダのイメージはなかったからです」

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