Fire TV Stick新型は音量調節可 Alexa機能も
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、アマゾンのメディアプレーヤー「Fire TV Stick 4K」だ。
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●実勢価格/6980円(税込み)
●サイズ・重さ/幅108×高さ14×奥行き30mm、53.6g
●出力/最大2160p
●ストレージ/8GB
●無線通信/Wi-Fi(IEEE 802.11ac)、Bluetooth 4.2/5.0 BLE
●発売日/2018年12月12日
Fire TV Stickは、テレビのHDMI端子に装着すると、Wi-Fiを通じてネット動画などを視聴できる、アマゾンのスティック型メディアプレーヤー。同社の「プライム・ビデオ」だけでなく、「ネットフリックス」「hulu」「dTV」など他社の動画配信サービスにも対応する。
新製品の「Fire TV Stick 4K」は4K解像度に対応し、プライム・ビデオなどの4K映像を高画質のまま再生できる。また付属のリモコンで、新たにテレビの音量調節が可能になった。
さらに新モデルには、スマートスピーカーのAmazon Echoシリーズに搭載されている音声アシスタント機能のAlexa(アレクサ)が加わった。「アレクサ」と呼びかける代わりに、リモコンのマイクボタンを長押しして音声コマンドを発声して使う。
例えば「明日の天気を教えて」と言うと、テレビ画面に週間予報を表示。弁当などの宅配サービスを注文できる「出前館」では、広いテレビ画面に複数のメニューが表示でき、既存のスマートスピーカーにないメリットを感じた。他に動画ニュースや音楽の再生もできる。
ただアマゾンでのショッピングやタイマーの機能はまだなく、Echoシリーズと同等の機能は期待できない。この簡易アレクサ機能は旧モデル(2017年発売のFire TV Stick第2世代)もアップデートによって対応する。
グーグルのChromecast(クロームキャスト) Ultra(税込み9720円)より安価で、リモコンが付属するなどコスパはかなり良い。ただ、前モデル(税込み4980円)との機能差は4K対応と音量ボタンの追加程度。買い替え需要を獲得できるかは微妙だ
[日経トレンディ2019年2月号の記事を再構成]
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