ランキング

何でもランキング

VRや疑似体験… 五感で楽しむ屋内レジャー東西10選

NIKKEIプラス1

2019/1/20

仮想現実(VR)など映像を駆使した施設が広がってきた。
上空を飛び回る疑似体験や全身を包み込むような感覚が人気だ。
五感で楽しめる新感覚の屋内レジャーを、10人の専門家が選んだ。

■手触り感のある体験 人気に

「美術館や博物館などで、展示物をそのまま見せるのはもはや時代遅れになった」。レジャーに詳しい桜美林大学の山口有次教授は、横ばい傾向が見られる余暇市場の中で、体験型施設が人気を集めていると指摘する。

今回のランキングでは、VRなどの映像と音や振動などリアルな体験を組み合わせた施設が上位に並んだ。五感を通じて体感できるような、手触り感のある体験が求められている。

交流サイト(SNS)も体験型消費を後押しする。写真や動画を手軽に共有できるようになり、「ここでしか見られない景色」「ここでしかできない体験」を求める動きはますます加速してきた。「SNS映え」するスポットは国内外から急激に人を集め長蛇の列を作るなど、連鎖反応が起きるのも早い。VRにアート、スカイダイビングなど非日常を体験して、お気に入りの1枚を仲間と共有するのも楽しい。

こうした施設では、チケットを事前にネットで購入できるところが多い。売り切れることもあるので、早めにチェックしておきたい。

東1位 スカイサーカス サンシャイン60展望台
(東京都豊島区) 630ポイント
大空飛び回っている気分
「TOKYO弾丸フライト」

海抜251メートルの高さから都心を一望できる展望台。2016年にリニューアルし「見るだけの展望台から体感する展望台へ移行した」(山口有次さん)。7つのエリアに分かれ「アートな空間や万華鏡のようなトンネルなど、驚きの仕掛けが盛りだくさん」(高橋珠子さん)。

目玉はVRを使ったアトラクション。「TOKYO弾丸フライト」は大砲型のマシンに乗り込み、ゴーグルを装着。CGを駆使した映像と風や振動で、大空を飛び回っている気分が味わえる。ブランコ型コースターに乗り、池袋の空をすり抜ける感覚が楽しめる「スウィングコースター」や、高層ビルの屋上で敵を撃ちながら脱出する「SKYエスケープ」など6つのVRアトラクションがある。

「60階にいる現実にVRが加わり、リアル感が生まれる」(大畠さん)。

(1)入場料1200円、「TOKYO弾丸フライト」1回600円など(2)JR池袋駅徒歩8分(3)http://www.skycircus.jp/index.html

東2位 チームラボ ボーダレス
(東京都江東区) 590ポイント
光と映像、作品の一部になった感覚

森ビルとデジタルアート製作のチームラボ(東京・千代田)が共同運営する、新感覚のデジタルアートミュージアム。フロア全体の境界がなく、施設全体が巨大なアート空間になっている。

館内に入ると、色鮮やかな花が咲き乱れ、動物やチョウが来場者の動きに反応して動く。光と映像が織りなす幻想的な空間で「見るたびに異なる世界観が広がる。自分が作品の一部になったような不思議な感覚」(高橋さん)。「フォトジェニックで大人のデートにうってつけ」(野々松秀和さん)

海外からの来場者も多く、連日行列ができる。「これだけ行列を作った力は圧倒的」(原田曜平さん)。近くの豊洲には「チームラボ プラネッツ TOKYO」という別施設もある。

(1)3200円(2)ゆりかもめ青海駅徒歩5分(3)http://borderless.teamlab.art/jp

東3位 オービィ横浜
(横浜市) 470ポイント
動物の生態、デジタル技術で体験

自然や動物を五感で楽しむ施設。18年に大幅リニューアルし、「以前より面白くなった」(佐々木さん)。デジタル技術を駆使して動物の生態を分かりやすく説明し、カピバラやアルマジロなど約50種類の珍しい動物を間近に見て触れあえる。「リアルとデジタルが融合しており、都会でも自然体験ができる」(宇野龍太郎さん)

英BBCテレビが撮影したマウンテンゴリラを立体映像で楽しむシアターや、地球1周を疑似体験するコーナーなど「体験型や大スクリーンの映像が素晴らしい」(西村琢さん)。

(1)2200円(入館料とフリーパス)(2)みなとみらい線みなとみらい駅直結(3)http://orbiearth.jp/

東4位 フライステーション
(埼玉県越谷市) 460ポイント
時速360キロの風に乗り浮遊

屋内でスカイダイビングが楽しめる。最大時速360キロメートルの風に乗って浮遊する。「腹ばいになって宙に浮く感覚は他では味わえない未知の体験」(高橋さん)

フライトスーツなどの装備は無料でレンタルできる。専門家のレクチャーを受け、最初はインストラクターが支えてくれる。「スカイダイビングをしたいけどちょっと怖いという人にもってこい」(大畠さん)。風の強さは体格に合わせて調整し、4歳から体験できる。インストラクターが一緒に飛ぶプランも。「スカイダイビングを屋内でできるのは魅力的」(野々松さん)。

(1)4000円(休日)(2)JR越谷レイクタウン駅徒歩12分(3)https://flystation.jp/

東5位 レジェンドスポーツヒーローズ立川
(東京都立川市) 360ポイント
プロ投手の映像でバッティング

映像を駆使した体験型スポーツテーマパーク。映像に向かってサッカーボールを蹴り込むなど、ゲームとスポーツの楽しさを併せ持つ。野球やサッカー、アーチェリー、カーリングなど種類も豊富。「プロの投手が投げる映像でバッティングができるレジェンドベースボールはぜひ体験したい」(牧口さん)

「雨の日でもしっかり楽しめる」(野々松さん)。千葉市と宮城県大河原町にも同様の施設がある。

(1)3240円(90分パック、土日ビジター料金)(2)JR立川駅徒歩2分(3)http://www.legendheroes.co.jp/

◇  ◇  ◇

西1位 ハウステンボス
(長崎県佐世保市) 650ポイント
本物に乗車するVRコースター
「VR-KING」

広大な敷地内に、日本最多の約25種類のVRアトラクションが集結。「ホラー系や高所系、アクションや恋愛シミュレーションなど人気のVRコンテンツを網羅できる」(横倉和子さん)

「VR-KING」は疑似体験スピードが時速270キロと、実際の世界一速いコースターより30キロ速い。疑似体験する高低差も300メートルと世界最高の2倍。本物のコースターの一部を使い、映像や音に合わせて座席が動いたり風が吹いたりと「実際の乗車体験とリンクした新たな面白さ」(大畠大介さん)がある。目を閉じれば恐怖感を軽減できるのもVRのいいところ。

「壁ドン」体験ができる恋愛シミュレーションやメリーゴーラウンドに乗って世界旅行をする「ドラゴンワールドツアー」など「子供から大人まで楽しめる」(牧口賢さん)。

(1)1DAYパスポート7000円(別途料金が必要なものも)(2)JRハウステンボス駅徒歩5分(3)https://www.huistenbosch.co.jp/

西2位 ニフレル
(大阪府吹田市) 510ポイント
自由に動き回る魚や動物に接近

「感性に触れる」がコンセプトのミュージアム。映像や照明を駆使し、テッポウウオやニシキアナゴ、ワオキツネザルやカピバラなど150種類ほどの魚や動物を、7つのテーマ別に展示する。

アートのような空間に置かれた水槽の中をゆらゆらと魚が泳ぎ、水辺ではミニカバやホワイトタイガーが水浴びをする。「魚たちがアート作品のモデルのよう」(大畠さん)。動物たちは人間などお構いなしに自由に動き回り、頭上を鳥が羽ばたく。「水族館と動物園、両方の要素を持ち動物に大接近できる。今までにない展示スタイル」(佐々木隆さん)

単なる生態展示にとどまらず、「楽しく学ぶことを優先した新しいミュージアムの考え方を提示した」(山口さん)。日本一の高さを誇る大観覧車や隣接する万博記念公園の太陽の塔など、周辺施設も充実している。

(1)1900円(2)大阪モノレール万博記念公園駅徒歩2分(3)https://www.nifrel.jp/

西3位 アジトオブスクラップ大阪ナゾビル
(大阪市) 480ポイント
脱出ゲーム、童心に帰る

リアル脱出ゲームなどを手がけるSCRAP(東京・渋谷)が全国展開する、常設型の施設。密室に閉じ込められ、謎を解かなければ脱出できない。「魔法の部屋からの脱出」「宇宙ステーションからの生還」などテーマが設定され「臨場感があり癖になる面白さ」(牧口さん)

最大10人でチームを組む。「制限時間内にチームで協力して脱出を目指す過程は、大人も童心に帰ってワクワクドキドキ。少人数制なのもいい」(高橋さん)。

(1)1500~4800円(ゲームにより価格が異なる)(2)地下鉄堺筋線恵美須町駅徒歩1分(3)http://realdgame.jp/ajito/

西4位 ダイアログ・イン・ザ・ダーク「対話のある家」
(大阪市) 430ポイント
真っ暗闇の中を探検

光を遮断した真っ暗闇に入り、視覚障害者の案内で70分間、中を探検する。積水ハウスと共同で開催している。「五感で感じる可能性、心地良さ、温かさを体感。見えないからこそ匂いや音に敏感になれたり、普段の環境に感謝したりと発見がある」(高橋さん)

家の中の探検に加え、様々な特別プログラムが用意されている。1月28日までは暗闇で「書き初め」に挑戦。「自分の手すら見えない空間だが、恐怖ではなく自己発見ができる。感覚が研ぎ澄まされるはず」(大畠さん)。

(1)3500円(2)JR大阪駅直結(3)http://www.dialoginthedark.com/

西5位 NINJA VR KYOTO
(京都市) 400ポイント
敵の手裏剣や忍者、次々かわす

VRを使った忍者体験施設。京都の町屋で「手裏剣投げ」や「吹き矢」などを実際に修行したあと、敵の手裏剣や忍者を次々かわすVR体験ができる。「テーマ性を持ったVR施設。実体験とVR体験の融合で、立体的に忍者の気分になれる」(大畠さん)

京都の風情ある商店街の中にあり、「忍者屋敷のような造りも魅力。外国人の利用が多いが、日本人にもおすすめ」(佐々木さん)。「畳の上で最新技術のVRを体験というのが楽しい」(宇野さん)。観光と合わせて楽しみたい。

(1)5500円(修行とVRのセット)(2)京阪電鉄三条駅徒歩9分(3)http://ninjavrkyoto.jp/jp/

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。施設名(所在地)。(1)大人1人あたりの料金(税込み)(2)アクセス(3)施設のURL。東西1、2位の写真は尾城徹雄撮影、ほかは各施設からの提供。西日本4、5位の写真はイメージ。

調査の方法 旅行や遊園地、アトラクションなどに詳しい専門家の協力で、映像やVR技術を駆使したり、頭や体を使ったりするなど、「五感を使って楽しめる、新感覚の屋内型レジャー施設」を東日本16カ所、西日本13カ所リストアップ。10人の専門家に「これまでにない体験ができる」「大人が楽しめる」などの観点で順位を付けてもらい、編集部で集計した。

今週の専門家 ▽宇野龍太郎(JTB WEB販売部)▽大畠大介(遊園地ドットコム編集長)▽佐々木隆(遊園地・テーマパーク評論家)▽高橋珠子(いこーよ編集部)▽西村琢(ソウ・エクスペリエンス社長)▽野々松秀和(アソビュー)▽原田曜平(サイバーエージェント次世代生活研究所所長)▽牧口賢(阪急交通社)▽山口有次(桜美林大学教授)▽横倉和子(日本旅行総研)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年1月19日付]

NIKKEIプラス1「何でもランキング」は毎週日曜日に掲載します。これまでの記事は、こちらからご覧下さい。

ランキング 新着記事

ALL CHANNEL