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「西陣織の宇宙服も夢じゃない」 老舗12代目の挑戦「細尾」細尾真孝常務に聞く再生未来図(下)

2019/1/18

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「最初は家業を継ぐ気が薄かった」という老舗「細尾」の12代目、細尾真孝常務
「最初は家業を継ぐ気が薄かった」という老舗「細尾」の12代目、細尾真孝常務

「西陣織」は応仁の乱(1467~1477年)で、西軍が本陣を置いた地が織物業の盛んな所だったことにちなみ、その名がつけられたといわれる。老舗「細尾」(京都市)は元禄時代の1688年、西本願寺の庇護(ひご)を受け、帯・着物御用達の織物業者として創業した。その12代目、細尾真孝常務の経歴は実にユニーク。東京大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)とも連携しながら新素材開発にも挑戦、日本の伝統産業のイノベーションに積極的に取り組む。

<<(上)老舗12代目が語る 「西陣織はジュエリーだ」

――大学卒業後の20代は音楽活動などをされていたんですね。

最初は家業を継ぐ気は薄かったですね。英国のパンク・ロックバンド「セックス・ピストルズ」の影響を受け、学生時代は仲間とパンクバンドを組み、ダンスミュージックやエレクトロミュージックを作っていました。2002年に大学を卒業した後はレコード会社のレーベルに所属していたのですが、さすがに生活はラクではありませんでした。

新しいマーケットを自分で作るしかないと考え、音楽やファッションアートを融合したブランドを友人らと設立。素材やデザインにこだわった服づくりを始めました。最初は好調でしたが、約2年後の2004年に解散しました。クオリティーにこだわりすぎたため、原価率60%のものまででてしまい、売れば売るほど赤字が増えるという状況でした。

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