相次ぐ企業の値上げ 原因見極め株価への吉凶診断日本株探知機(2)

例えば「マルちゃん」ブランドの生めんなどを値上げする東洋水産は、営業利益率がかつては8.2%(14年3月期)ありましたが、ここ数年は下落傾向に。今年度(19年3月期)は6.3%まで落ち込む見通しです。値上げでどの程度利益率が改善するかは読めませんが、大幅な回復は見込みにくいかもしれません。

最近値上げした実績のある企業の場合、過去の業績から今後を占いやすいでしょう。18年にも小麦粉を値上げしている日清製粉は、今年度(19年3月期)の営業利益率が4.9%の見通しです。ここ5年で最も高い18年3月期の5.0%に匹敵する利益率を維持しており、値上げが悪影響になっているようにはみえません。多少の値上げでも顧客が離れない商品力があれば、値上げ後でも売り上げを落とさずに収益を稼げます。

猛暑が追い風に?

値上げしても商品が売れるかを見極める際、天気などの外部環境は重要です。気象庁によると、日本の夏(6~8月)の平均気温は上昇が続いています。18年も過去5番目に暑い夏でした。この傾向が続くなら、アイスや飲料には追い風が吹きそうです。

19年は江崎グリコ、明治、森永乳業などアイス各社が続々と値上げに踏み切ります。日経QUICKニュースによると、証券会社のアナリストからは「ペットボトル飲料の値上げで利益を伸ばす企業が出てきそう」との予想も出ているようです。

電子版で「値上げ」の記事を探そう

今後も製品値上げの発表が続々と出てくることが予想されます。1月11日にはマルハニチロがサバ缶の再値上げを検討中と報じられました。

「ディマンドプル型」の値上げで、投資家からの注目も高まりそうです。

みなさまも電子版で「値上げの記事」を検索してみて、投資に役立ててみてはいかがでしょうか。

(日経会社情報コンテンツチーム)

「日本株探知機」ではニュースやデータを投資の視点で堀り下げ、有望株発掘の材料や売買のヒントを探ります。(掲載は随時)
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