洗剤なしで衣類も食材もきれい 超音波洗浄機の実力
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、超音波洗浄機「SONIC SOAK」だ。
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●実勢価格/1万7800円(税込み)
●サイズ・重さ/幅7×高さ12×奥行き5センチ(本体部)、直径3.5×高さ7センチ(洗浄部)・398グラム
●発売日/2018年11月
大手クラウドファンディングサイト「マクアケ」で、歴代最高額の1億1700万円以上を集めた注目の商品が、ついに一般発売された。Earth Shipが販売する超音波洗浄機「SONIC SOAK」だ。
使い方はシンプル。水を張った風呂おけやボウルに、洗いたいものと振動部を沈めて、タイマーを設定してから動作ボタンを押すだけだ。毎秒5万回の振動が水中で微細な泡を作り出し、その泡が汚れを浮かせて落とすという。
衣類に野菜、腕時計に歯ブラシまで、水に沈められるものであれば何でも洗える。例えば衣類なら、「シルクやカシミヤのセーターを傷めることなく洗える」(同社)のも魅力。タイマーは2分、6分、12分、15分の4段階を用意。設定した時間がたつと自動で停止するため、洗浄中は放置しておけばよい。動作音も比較的静かで夜間の使用も問題ない。
実際に洗浄力を試してみた。ブラックの缶コーヒーをこぼした白いTシャツを15分間洗ったところ、汚れは完全には落ちなかったが、目を凝らさないと分からない程度までは色が落ちた。常備しておけば便利だが、手洗いで済むケースも多いだけに、1万7800円(税込み)はやや割高にも感じられる。現在はECサイトを中心に販売されている他、ビックカメラでも販売される予定だ。
洗剤なしでも洗えるため、特にベビー用品に使う目的でファミリー層の需要が高く、クラウドファンディングでの人気につながった。今後は実証実験データなどを基に、実感しやすい形で洗浄力を訴求できるかがカギ。
(注)「SONIC SOAK」のデザインは一部変更の可能性がある。情報は18年12月時点のもの。
[日経トレンディ2019年2月号の記事を再構成]
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