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石橋静河 常に財布に入れているシーナさんのピック

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主演に抜てきされた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17年)でブルーリボン賞などの新人賞を総なめにして以降、話題作への起用が相次いでいる石橋静河さん。「いつも財布に入れている」というシーナさん(シーナ&ザ・ロケッツ)のギター・ピックや愛用している手帳について語った。

いつも財布に入れている、シーナさんのピック

石橋さんの父親は石橋凌さん、母親は原田美枝子さん。芸能一家に育ったが「七光り」に頼らず、16年のNODA・MAPの舞台(「逆鱗」)も、18年のNHK朝ドラ(「半分、青い。」)も、オーディションを経て勝ち取ってきた。そうして18年、ドラマ初主演作となったのが、NHKで放送された「You May Dream」。福岡のロックシーンをけん引した「シーナ&ロケッツ」のヴォーカリストで、同バンドのギタリスト・鮎川誠さんの妻でもあったシーナさん(15年、子宮頸(けい)がんにより死去)を演じて評価を高めた。

「これは、シーナさんが実際に使っていたピックです。『You May Dream』の撮影で北九州にいた時に、シーナさんと交流があった方がくださいました。

シーナさんは、ロックが好きで、マコちゃん(鮎川誠さん)が好きで、それをみんなと共有したいがためにライブをしていた方。その『好き!』という気持ちで動くシーナさんを表現したくて、でもどうしたらいいかわからないと悩んでいた時期にいただいたので、うれしかったですね。これを持つことで、シーナさんの感性に少しでも触れられたような気がしましたし、役に入りやすくなりました。

それに、私の父が鮎川さんと同郷(福岡県久留米市)で、一緒にライブをしたりもしていたので、個人的にもご縁があるんです。そんなシーナさんの役を自分がやったことを忘れたくない気持ちもあって、今でもお財布に入れて持ち歩いています」

イラン人監督のもとで駆け抜けた映画『二階堂家物語』

1月25日公開の出演映画は『二階堂家物語』。カンヌ映画祭の常連・河瀬直美監督がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、イラン人の女性監督アイダ・パナハンデさんが奈良県天理市を舞台に撮り上げた、跡継ぎに悩む名家の物語だ。石橋さんは加藤雅也さん演じる主人公の一人娘で、婿養子問題と国際結婚に揺れる二階堂由子役を演じている。

「海外の監督との仕事は初めてなのでドキドキ感がありましたが、監督がイランから日本に来て、日本の話を撮ろうとしていることにすごくチャレンジを感じたので、それに応えたいと思いました。

撮影は丸々1カ月あったんですけど、とにかく大変で、時間が足らない気がしました。一番大変だったのは、文化や価値観の違い。お互い英語が話せるので、監督の話すことが分からないことはなかったんですけど、例えば『日本人同士でこれを話すのはおかしいんじゃない?』っていうようなことがあったりして、監督と私たちの間で、ずっとせめぎ合いがあったんです。

そんな時に間に立って、『監督はたぶんこういうことがやりたくて、こう言ってるんだよね』とみんなに話してくれたのが、海外でも仕事をされてきた加藤雅也さん。私が監督に『No! What are you doing!? (違う! 何をやってるの?)』みたいに強い口調で言われた時も、『監督にとって英語は外国語。傷つけたいわけじゃなくて、本当はこういうことが言いたいんじゃないかな』とか、本当にいろんな助言をしてくださって。奈良にいる間に、本当の家族のようになれた気がします」

完成した映画には、先祖代々続く「家」を守ろうとする日本人と、しがらみを離れて自由に生きたいと願う現代人の「アイデンティティーのせめぎ合い」が描かれて興味深い。

「婿養子とか国際結婚とか、そういうことが身近にある人は多くはないかもしれないですけど、もうひとつ深いところを見たら、これはお父さんと娘の話。見る人にとって身近なことに置き換えて、いろいろなことを感じてもらえたらうれしいです」

留学後の頭を「編集」してくれた1日1ページ手帳

英語が堪能な石橋静河さんは思春期を海外で過ごした。彼女が帰国後に出合ったのが「エディット」の手帳だ。

「これは私がいつもカバンに入れている手帳です。自分が思ったことや感情を整理するために書いているので、普段は誰にも見せないし、絶対に中を見られたくないものです(笑)。

書くようになったのは20歳くらいから。きっかけは、日本語にコンプレックスを抱いたからでした。私は日本人で、日本で育ったんですけど、バレエのプロになりたいと思って、15歳からの4年間、アメリカやカナダに留学してたんです。その時に英語の表現に慣れて帰ってきたら、日本語と英語では、言葉の使い方が全然違うんですよね。

日本語では、なるべく自分の意見を言わないというか、理由をたくさん言ってから、『もしかしたら、こっちの方がいいかもしれないよね?』というふうに話す。でも英語では、まず『Yes』とか『No』とか、自分がどうしたいのかを簡潔に言って、その理由を後から説明していく。その思考で日本語を話すと、どうしても表現が強くなりすぎちゃう時があるんです。かといって日本的な表現にすると、言いたいことが言い切れていないように感じて、モヤモヤしてしまう。

そんな戸惑いを感じていた時に、自分が考えていること、感じていることを日本語で書いてみようと思いました。それも、人に見せるための分かりやすい言葉じゃなく、自分の感覚から出てくる言葉をポツポツと書いてみようと。

例えば、『嫌い』という言葉になる感情があったとしますよね。でも『嫌い』だけじゃ言い切れない、そのひと言で言い切りたくない時がある。そういう時に、どこがどう嫌いなのか、どういう種類の『嫌い』なのか、自分なりの言葉で書いてみる。そうすると、『自分はこう感じているから嫌いなんだな』とか、『その人が嫌いなわけではなく、その人に言われた何かが自分にとって嫌だったんだな』とか見えてくるものがあるんです。

そういう作業をすることで、発散できる感情があったり、気分が落ち着くこともあったりして。だんだん、ほかの人とも冷静に、普通に話せるようになっていきました」

その頃に出合ったのが「デイリー・プランナー"エディット-ライト"」だ。この手帳の大きな特徴は、1日1ページの構成で余白が多く、自由度の高いレイアウト。クリエイターやアーティストにも愛用者が多く、12年に日本文具大賞デザイン部門でグランプリも受賞している。

「私が好きなのは、このサイズ感です(B7)。小さいカバンを持っている時にも入ってくれるし、この大きさで1日1ページっていうのが、ちょうどいい。ひと言日記が書ける手帳だとスペースが少なく感じるし、逆に1日2ページとかあると、いっぱい書かなきゃいけない気持ちになる(笑)。でも1日1ページだと、無理に書かなくてもいいと思えるので、実際、何ページも書いてない時があったりもします。

あとは側面がキラキラしているのと、カバーの革の肌触りも好きですね。しおり代わりになるヒモも大事です。今日のページが開きやすいし、もし違う日に挟まっていても、そこに書いてある言葉を見て、懐かしく思えたりする。愚痴ばかり書いているような気がしても、たまに読み返すと『これは大事だな』と思えることが書いてあったりするんです。

最初は文房具屋さんで買ったんですけど、次の年に同じものが売ってなかったので、ブランドのホームページから購入して、これは2冊目。今でも頭の中を整理したり感情を消化したりするために使っていて、自分にとって大事なツールになっています」

19年は、人気バンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸さんと脚本家・岡田恵和さんがタッグを組んだ話題作「いちごの唄」でヒロインをつとめる。手塚治虫さんのマンガを息子の手塚真監督が実写化する「ばるぼら」や、吉田修一さんの小説を瀬々敬久監督が映画化する「楽園」など出演作が相次ぎ、さらなる飛躍の年になりそうだ。

「今、欲しいのは旅行をする時間です。いや……時間も、たぶんないことはないんですけど、自分に旅行に行くような余裕がないんですよね。だけど仕事をちゃんと全うしていくためには、心の中に蓄えがないと難しい。そろそろその蓄えをしに、どこかに行ってみたいです。例えば……モロッコ。行ったことはないんですけど、直感で(笑)。ぜひ1人で行ってみたいですね」

石橋静河
 1994年生まれ、東京都出身。15年に舞台で主演デビュー。17年「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で映画初主演を飾り、第60回ブルーリボン賞などで多数の新人賞に輝く。18年は映画「きみの鳥はうたえる」「泣き虫しょったんの奇跡」などに出演。「半分、青い。」「dele(ディーリー)」「SUITS/スーツ」などのドラマにも出演した。19年は映画『21世紀の女の子』が2月8日公開。3月15日からはベッド&メイキングス第6回公演『こそぎ落としの明け暮れ』で舞台にも出演する。

『二階堂家物語』

息子を亡くし、妻とも離婚。代々続く「二階堂家」が途絶える危機に頭を悩ます辰也と、その母ハル。ハルは家系存続のために辰也に望まぬ相手との結婚を迫るが、辰也はシングルマザーの秘書にひかれていた。そんな時、娘の由子が恋人を連れてくる。ぜひ婿養子に、と期待を寄せる辰也とハルだったが、やってきた男性は外国人だった……。監督アイダ・パナハンデ エグゼクティブ・プロデューサー・河瀬直美 脚本アイダ・パナハンデ、アーサラン・アミリ 出演・加藤雅也、石橋静河、町田啓太、田中要次、白川和子、陽月華、伊勢佳世 2019年1月25日(金)全国ロードショー

(ライター 泊貴洋、写真 吉村永)

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