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立川談笑、らくご「虎の穴」

落語によく出る十二支は? 本命は番外かもニャ 立川談笑

2019/1/20

写真はイメージ=PIXTA

新年が始まりました。吉笑とともに師弟でつづるこの連載、今年もよろしくお願いいたします。

今年は亥年。十二支がひと回りしたということで、はたと思いつきました。「干支(えと)」について調べてみようと。また、落語の中にも干支の動物たちはたくさん登場します。のんびりお付き合い下さい。

干支とは、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」のこと。日本史でなじみ深そうなところでは、庚午年籍(こうごねんじゃく)、壬申(じんしん)の乱、近くは戊辰(ぼしん)戦争。みんなこれ、十干十二支の年の名前が付けられたものです。

十干十二支は、漢字2文字で構成されています。前の「十干」と後の「十二支」との組み合わせ。これがぐるりと回って60年。これが「還暦」です。60歳になると赤いちゃんちゃんこを着せられて皆にお祝いされる慣習がありますね。十干と十二支なら、「『10×12=120』なのでは?」と単純な疑問も浮かびますが。それはひとまずおいて、まずは十干十二支、前半の十干。

音は「兄(え)」「弟(と)」から

甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)。

ここで登場するのが陰陽五行説。この十干を「木」、「火」、「土」、「金(か)」、「水」の五行と、陽の「兄(え)」と陰の「弟(と)」でコンビにしました。和風の呼びならわしがあります。

甲(木・兄=きのえ)
乙(木・弟=きのと)
丙(火・兄=ひのえ)
丁(火・弟=ひのと)
戊(土・兄=つちのえ)
己(土・弟=つちのと)
庚(金・兄=かのえ)
辛(金・弟=かのと)
壬(水・兄=みずのえ)
癸(水・弟=みずのと)

お次は十干十二支の後半。十二支の「支」。読み方が複数あります。

子(ね、し)
丑(うし、ちゅう)
寅(とら、いん)
卯(う、ぼう)
辰(たつ、しん)
巳(み、し)
午(うま、ご)
未(ひつじ、び)
申(さる、しん)
酉(とり、ゆう)
戌(いぬ、じゅつ)
亥(い、がい)

この「十二支」と先ほどの「十干」を組み合わせたものが「干支(えと)」ということです。

ところで、どうでしょう。個別の漢字として見ると、「干」を「え」、「支」を「と」と読むのは、違和感がありませんか。これはどうやら、さきほどお話しした十干でのコンビ、兄(え)と弟(と)をもって、「えと」の音を当てたのが由来のようです。

阪神甲子園球場は大正13年(1924年)、「甲子(きのえね)」の年にできたのかー、などなど。興味が深まります。ちなみに2019年は己亥(つちのとい)。

方角や時刻として十二支は今でもしっかり残っています。午前、午後、正午、子午線。さらなる語源だとか由来だとか、いくらもあるようですが深すぎるのでやめておきます。

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