新成人、こんなに大きい年金未納のリスク納付特例は早めに手続き

20歳になると誰もが国民年金に加入するが……
20歳になると誰もが国民年金に加入するが……

1月14日は成人の日。20歳になると誰もが国民年金に加入するが、「年金はピンとこない」という人が多いのではないか。年金には老後だけでなく、事故や病気などのリスクに備える役割がある。親と一緒に考えてみよう。

半数が届け出せず

「国民年金の資格取得の届け出を自主的にした人は20歳になった人全体の半数程度」。2018年暮れに総務省から厚生労働省に出された年金業務の見直し勧告にこうあった。現在、20歳の誕生日が近付くと日本年金機構から「国民年金加入のご案内」が送られてくるが、受け取った人の半分が届け出をしていない。

20歳の誕生日が近づくと国民年金加入の書類が届く

加入の届け出をしなくても年金手帳や保険料の納付書は後日送られてくる。しかし、保険料を払わないと将来もらう老齢基礎年金は減る。未納が多く、10年の保険料納付期間(免除期間含む)を満たさなければ老齢基礎年金は1円ももらえない。

老齢年金より身近な障害年金

年金には事故や病気で障害を負ったり、亡くなったりした場合に給付される障害基礎年金や遺族基礎年金もある。これらも未納が多いともらえない。特に障害基礎年金は「統合失調症など精神障害でも条件を満たせば受け取れるので、若い人には老齢年金より身近な存在」と社会保険労務士の永山悦子氏は指摘する。

厚生労働省の調査によると、20代前半で保険料を納付している人の人数は4分の1程度。18年度の国民年金保険料は月1万6340円、年間20万円近くになる。収入が少ない若者や学生には負担が大きいが、未納は避けたい。社会保険労務士の原佳奈子氏は「親に余裕があれば代わりに払うのもよい。その際、子どものためになることをきちんと伝えるべきだ」と話す。

免除や納付猶予を利用することもできる。学生には年間170万人以上が利用する学生納付特例制度(ガクトク)がある。いずれも手続きをすれば、保険料を払えなくても受給資格期間に算入できる。

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