オフィスの生産性上げる 「仕事ハック」思考「最強のライフハック100」 小山龍介氏

日常の業務をスムーズにこなすための「効率化ハック」と発想を豊かにするための「創造的ハック」。小山氏は両方の重要性を強調する。いきなり「アイデアマン」に変身するのは難しいと考えがちだが、小山氏が重視するのは身体的なアプローチだ。

たとえば、「二酸化炭素濃度を1000PPM(1PPMは100万分の1)以下に抑える」というのは、眠気を抑えるために小山氏が実践する空調のルールだ。立ったまま向かうスタンディングデスクや脳を刺激する香り、適度な散歩なども創造性を高める手法として提案する。

固定概念を疑う思考法、有力なスキルに

小山氏は「シリコンバレーの人たちは身体的な面にとても関心を持っている」という。アイデアが突然、天から降ってくるのを待つのではなく、着想を得やすい空間やシチュエーションを自らつくるのも、創造的な成果を求められるビジネスパーソンにふさわしい所作なのだろう。

アイデアが生まれやすい環境をつくる手法に「ワールドカフェ」がある。パネルディスカッションに登壇する人が不手際で待たされた際、楽屋でしたおしゃべりが公式討論より興味深い議論になったというエピソードが始まり。カフェのようなオープンな場で、伸びやかな雰囲気で話すことが創造性を引き出すと、小山氏はみる。

転職を考えるにあたっても、ハックの思想は有益だろう。物事の前提を疑い、独創的な改善や見直しを導く能力は「どんな業種・業界でも応用がきくスキルとして価値が高い」(小山氏)。新たな職場で期待される「外部からの視点」を発揮するのにも役立ちそうだ。特定の分野や立場に閉じた能力ではないので、転職や部署替えがあっても、即戦力として貢献しやすくなる。仕事だけではなく、プライベートの選択や、人生の決断にも役立つから、健全な「ハッカー」として自分を磨き直す意味は大きそうだ。

小山龍介
名古屋商科大学大学院准教授。ブルームコンセプト代表取締役。1975年福岡県生まれ。大手広告代理店を経て、米サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。2010年にブルームコンセプトを設立。コンセプトクリエイターとして新規事業、新商品などの企画立案に携わる。

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