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ツーリングや練習に便利 自転車用パワーメーター

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NIKKEI STYLE

「パワーメーター」という自転車をこぐときに発生する出力(パワー)を計測するロードバイク用の機材をご存じだろうか。これまでは高価なプロ向けの機材だったが、現在は一般ユーザーにも手が届く価格の製品も増え、さらに最初からパワーメーターを搭載するロードバイクも登場するなど、ロードバイク愛好者の間で存在感が増している。

一般のロードバイク愛好者にも広がり

そもそもパワーメーターはアスリートが自身の能力を「出力値」として客観的に数値化できる機材として登場した。その仕組みは意外に単純で、ペダルをこいだ際に生じる部品のわずかなゆがみをひずみゲージと呼ぶセンサーで検出し、それを出力値に換算している。出力値はハンドルなどに設置したサイクルコンピューターやスマートフォンなどに無線通信(ANT+、Bluetooth)で 送信され、ライダーは画面に表示された数字で自分のパワーをリアルタイムに把握できる。

出力値のリアルタイム把握は、高い能力を長時間にわたって発揮し続けなければならないトライアスロンやタイムトライアルのような競技でとくに有効。速度や心拍数よりも出力値を指標にした方がよりパフォーマンスを発揮しやすかった。そのため、当初はセンサーとデータを受信するサイクルコンピューターを合わせて40万円近くもする完全にプロ向けの機材だった。だが、最近はかなり安くなり、センサーだけなら10万円台で手に入るところまで下がってきた。

さらにセンサーを搭載する位置も変化。当初はリアホイールのハブにセンサーを内蔵していたが、この方式だとホイールごとにセンサーが必要になる。自転車競技では走るコースや路面の状況などによってホイールを交換することが多く、現在はクランクやペダルにセンサーを内蔵するものが主流。結果、一般ユーザーも利用しやすくなったと言える。

最近はシマノやガーミンをはじめとする大手メーカーも市場に参入。一般ユーザーも対象にした機材へと変わりつつある。その流れをさらに加速させるきっかけとなりそうなのがジャイアントが2019年モデルに投入した「TCR ADVANCED 1 SE」。これまで別売りのパーツとして販売することが当たり前だったパワーメーターを普及価格帯のカーボンロードバイクに標準装備するという新しい展開で大きな話題を集めた。

 さて、こうしたパワーメーターを一般のロードバイク愛好者が使うことにどんなメリットがあるのか。自身で利用しながら、顧客の相談にも応じているという「ジャイアントストア聖蹟桜ヶ丘」のスタッフ、内田健太さんに教えてもらった。

「パワーメーターがあると自分自身の『FTP(Functional Threshold Power)』を計測できるのが大きなメリットです。FTPというのは簡単に言うと、1時間の持続が可能な限界出力の平均値です。これは、単位時間当たりの仕事率なのでW(ワット)という単位で表されます。仮にFTPを計測して200Wだった場合、これを超える値で1時間以上を走り続けるのは難しいということになります。逆にこのFTPを上回らない出力を保って走れば、スキルや体力にかかわらず、無理なく長距離走や山道を走り切ることができます。サイクリングは、道のアップダウンや風向きなどの条件によって運動強度が複雑に変化します。上級者でなければ速度やケイデンス(一分間あたりのクランクの回転数)をもとに適切なペースを維持するのは難しいんです」

ジャイアントが標準装備したパワーメーターや前述したガーミン、シマノの製品はいずれも左右にセンサーを搭載するデュアルタイプだ。同じパワーメーターでも安価なモデルには片側にしかセンサーを搭載していないモデルも存在する。両モデルの違いはどんな部分にあるのだろうか。

「左右のパワーを独立して計測できるデュアルタイプであれば、左右の脚に均等にパワーをかけて走るという正しいペダリングを身に付けられます。私自身がそうなのですが、どちらか片方にパワーが偏ったまま長距離を走り続けると体がゆがみ、関節などを痛めてしまうことにもつながります。したがってツーリング志向やダイエット志向の方にも有効だと思います」

筆者も試したところ、利き足である右へわずかに出力が偏っていた。スマートフォンなどに専用アプリをインストールすれば、フォースアングル(ペダリング角ごとの出力バランス)も表示可能。データをもとに矯正すれば効率的なペダリングが身に付くという。

ジャイアントが19年モデルとして発売した「TCR ADVANCED 1 SE」の価格は28万円(税別)。このモデルのベースとなっているのはカーボンフレームにシマノ・アルテグラを組み合わせた「TCR ADVANCED 1 KOM」で25万5000円(税別)だ。ほぼ同じ仕様のバイクにパワーメーターを装備したにもかかわらず、わずか2万5000円アップという価格設定が大いに話題となっている。

「これまでのパワーメーターのユーザーというのは、まずレースでの結果を求めるアスリート。その次にイベントなどに積極的に参加し、そこで上位を狙うような層だと思います。ジャイアントがパワーメーターを提案したいのはそれよりも一般のユーザーです。パワーメーターは初級者にとっても様々なメリットがあるアイテムなので、それがロードバイクそのものの購入を後押しできればと考えています」

サイクリングはもともとランニングと比べ脚への負担が少なく、老若男女問わず楽しめるスポーツとして知られている。パワーメーターはそうした自転車の美点をさらに伸ばしてくれるガジェットといえるのかもしれない。

(文 佐藤旅宇、写真 稲垣純也)

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