ブランドの起源から、ブライトリングが再発見したものティム・セイラーCMOに聞く

2019/1/14
インタビューに応じるティム・セイラー氏

■コミュニティー作りのような試み

――ブライトリングは新しい試みとして、スポーツや航空、映画分野などで活躍するプロとともに「スクワッド」というチームを作りましたよね。マーケティングの観点と、企業の社会的責任(CSR)の観点、両面から説明してもらえますか。

「我々にとって最も重要なのは、ラグジュアリーウオッチのマーケットの中で、ブライトリングをクールでかつ、型にはまらないブランドとして存在感を示していくことです。店舗においてもそうですし、顧客とのコミュニケーションにおいても同様です。いわゆるセレブリティーといった有名人を使うだけのマーケティングとは異なります。コミュニティーを作るということと似ています。特に若い世代にとってなじみやすい考え方なのではないでしょうか」

「CSRの観点から言えば、これまでブライトリングはCSRに対してそこまで積極的ではありませんでした。しかし2018年に、海洋環境を守る活動をしている国際非政府組織(NGO)オーシャン・コンサーバンシーとパートナーシップを結びました。そして、世界タイトルを何度も獲得しているサーファーのケリー・スレーター氏とスクワッドを組み、ストラップ部分が海洋で集められた漁網などのナイロン廃棄物でできているダイバーズウオッチを発売します」

ベルト部分がリサイクルのナイロン廃棄物でできているダイバーズウオッチ

――グローバル、アジア、日本での今後の展開を教えてください。

「グローバルで最も力強いのは米国です。ブライトリングにとって最も大きなマーケットですが、非常に好調です。そして日本も力強く、かつ成熟しています。日本に行った際、コレクターの知識と情熱に感銘を受けました。信じられないぐらいでした。欧州は2番目に大きな市場ですが、ブランドのイメージを刷新させる必要があると感じています。

北京のブランド街にオープンしたばかりのブライトリングの専門店

「そしてなんといっても中国。中国においてはブランドはまだ発展途上です。店舗も新たにオープンしましたし、オンラインマーケットのアリババ集団が運営する「Tモール」にもオンラインショップを開きました。現時点では弱いかもしれませんが、成長の余地は巨大ですので、これから拡大させていきたいと思っています」

(聞き手は桜井陽)

ティム・セイラー氏 ドイツのミュンヘン出身。P&Gでキャリアを積み、2011年にスイスの高級時計メーカー「オーデマ・ピゲ」でマーケティング責任者であるCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)に就任した。ブライトリングには17年にCMOとして参加した。

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