愛知・岡崎高、科学教育に磨き 大学や他校と連携深く愛知県立岡崎高校の竹下裕隆校長に聞く

愛知県立岡崎高校の竹下裕隆校長
愛知県立岡崎高校の竹下裕隆校長

愛知県東部の三河地域といえば、トヨタ自動車をはじめ製造業の集積地として知られる。県立岡崎高校は同地域の代表的な進学校として、トヨタ元社長の渡辺捷昭氏ら多くの経済人や研究者らを輩出してきた。近年は名古屋大学や国の研究拠点と連携し、先進的な科学技術教育にも力を入れる。目指すのは「科学を使える力」で未来を切り開く国際リーダーの育成だ。竹下裕隆校長に具体的な取り組みを聞いた。

名古屋大学や他の高校と研究発表会

2018年12月26日、名古屋大学に県内の高校生や教員、大学関係者ら800人余りが集まり、「科学三昧 in あいち2018」が開かれた。文部科学省から理数教育を重点的に行うスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された高校を中心に59校約600人の生徒が研究成果を発表。岡崎高校の代表は「天動説の惑星の公転軌道を描く~逆行の考察~」と題して、ユニークな考察を披露した。

「科学三昧」は09年からスタートし、今回が10回目。幹事役を務めるのが岡崎高校だ。同年、SSHの中でも地域の中核的拠点となるコアSSHに指定されたのを機に、愛知県教育委員会とも協力して運営組織を立ち上げた。

大学の授業並みの研究内容もさることながら、多くの高校が英語で発表するのも特色だ。説明を聞く大学教授らとも英語で質疑応答する。「大学の先生方は高校生のレベルの高さに驚く。私自身も、生徒たちは場を与えればここまで伸びるのかと実感する」。竹下氏はこう言って目を細める。

岡崎高校の前身は愛知県第二尋常中学校。一中(現在の県立旭丘高校)に続き、1896年に設立された伝統校だ。卒業生には小説「人生劇場」で知られる尾崎士郎、作曲家の冨田勲氏、プロ野球の中日などの監督を歴任した近藤貞雄氏ら多彩な名前が並ぶ。

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