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有森裕子 疲労回復は「アイシング」&「温め」療法で その日の疲労はその日のうちに取ってケガを防ごう

日経Gooday

2019/1/13

皆さんの今年のランニングの目標は?(c)yanlev-123RF
日経Gooday(グッデイ)

こんにちは。皆さん、どのようなお正月を過ごされましたか?

年明け早々私事で恐縮ですが、昨年12月17日、私が代表理事を務めるNPO法人「ハート・オブ・ゴールド」が、アスリートの社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD 2018」を受賞しました。授賞理由は、私たちが20年間にわたって取り組んできた、カンボジアにおける自立・復興支援活動です(関連記事「有森裕子 私がカンボジアで体育教育を支援する理由」)。当日はわれわれだけでなく、赤星憲広さん(元プロ野球選手)、飯沼誠司さん(ライフセーバー)、長谷部誠さん(プロサッカー選手)など計6人・団体が同賞を受賞しました。

スポーツの力を信じる多くの方々の支えによって20年間続けてきたカンボジアでの活動に光を当てていただき、とてもうれしかったですし、社会貢献に取り組むトップアスリートが増えていることも素晴らしいと思いました。

2019年は元号も変わる変化の年となりますが、私の活動は今までと変わらぬスタンスで、一つひとつ地道に積み重ねていきたいと思っています。皆さん、今年もよろしくお願いいたします!

■1年間、ケガなく健康に走ってほしい

さて、年始に行われたニューイヤー駅伝や箱根駅伝で快走したトップ選手たちの姿に感化され、早速「初ラン」を楽しまれた方も多いと思います。

2019年の「ランニング目標」は人それぞれだと思いますが、皆さんに共通する目標として私からぜひ採用をお願いしたいのが、「1年間、ケガなく健康に走ること」です。ストイックに走りすぎて故障してしまったり、日々のケアを怠って不調を招いてしまうと、ランニングと長く付き合っていくことが難しくなります。

ケガなく健康に走り続けるためには、日々の疲労をその日のうちにとってしまうことが重要です。走りすぎによる疲労が蓄積していくと、思わぬケガにつながることが多いからです。「その日の疲労はその日のうちに」を合言葉に、ぜひ皆さんにお勧めしたいのが、「アイシング」&「温め」の「冷温ミックス療法」です。

先日、あるランニング教室で、市民ランナーの方から「トレーニング後にアイシングをすると脚がつるのですが、どうしたらいいですか」と質問されました。このような場合、習慣にしていただきたいのは「冷やすだけでなく、温めること」です。疲れた脚を冷やしてから温めることで、血行を良くして筋肉をほぐすことができます。ただ冷やすだけよりも、疲労が回復しやすく、脚がつるという症状も防げるように思います。

■現役時代の習慣だった「紙コップのアイスマッサージ」

この「アイシング」&「温め」は、私自身も現役時代に大切にしていた、疲労回復のためのケアの1つです。

まず、「アイシング」の目的とは何でしょうか。よく知られているのが、肉離れなどのケガをした際に患部を冷やし、筋肉組織の損傷や靭帯の炎症の広がりを抑えたり、痛みを軽減させたりすることです。ケガによる炎症がなくても、運動後に上昇した筋肉の温度を、適度にクールダウンさせて落ち着かせることで、エネルギーの消費を抑え、疲労回復を早めることが期待できます。

アイシングはランニング後、できればすぐにと言いたいところですが、無理な方は、遅くともその日の晩には行うことをお勧めします。方法はいくつかあります。一つは、氷のうなどを固定する方法です。氷のうやビニール袋に氷を入れて、目的とする部位にしっかりフィットするように袋の空気を抜きます。これを太ももや膝回り、ふくらはぎ、アキレス腱など疲労した部位に当てて、タオルやバンテージで巻きます。そのまま10~15分ほど冷やせば感覚がなくなってきます。限られた部位をしっかり冷やしたい時に向いている方法です。

特に疲れのある部分には、氷のうなどを10分~15分当ててしっかり冷やす。写真はイメージ=(c)Mark Herreid-123RF

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