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フェンシングの舞台はコロッセオ 競技大会、演出競う チケット収入で五輪後も自立

2019/1/10

フェンシングは全日本選手権を円形劇場の「東京グローブ座」で開いた(2018年12月、東京都新宿区)

注目されるのは4年に1度の晴れ舞台だけ。そんなマイナーの境遇を脱しようと、五輪・パラリンピック競技の国内大会が変わりつつある。2020年東京大会とその先まで見据え、競技団体がエンターテインメント性を追求し、稼ぐ力を磨いている。

昨年12月9日、東京都新宿区の劇場「東京グローブ座」。ステージに現れたのは、全身白ずくめの剣士たち。普段は役者やミュージカルダンサーがスポットライトを浴びる舞台で、フェンシング日本一を決める全日本選手権が開催された。

フェンサーの格好をしたダンサーが踊り、DJが音楽で盛り上げる。観客を飽きさせない演出とともに、試合を分かりやすく伝える工夫も凝らされた。得点が入るたびにどちらの選手か瞬時に分かるように場内が赤か緑に点灯。試合中の心理状態や緊迫感を伝えようと、時間や得点とともに心拍数を大型スクリーンに表示した。観客には館内ラジオが配られ、元五輪選手らの解説を聞きながら観戦を楽しんだ。

約700の客席はほぼ満員。前年までの体育館開催に比べてキャパシティーは半分以下とはいえ、平均価格で前年の約4倍、全席の7割が5500円と強気の価格設定をしたチケットは発売40時間で売り切れた。

■グローブ座なら6千円も高くない

仕掛け人は08年北京、12年ロンドン五輪メダリストで17年に協会トップに就任した太田雄貴会長だ。「僕が現役の頃はいつもガラガラ。メダルを取った直後でも入らなかった。強いだけじゃお客さんは見に来ない、ならば大会を変えるしかないと思ったんです」

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