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脳トロボイス 次世代アイドル、フィロのスは歌が売り 本格志向の次世代アイドル(1)

2019/1/12

フィロソフィーのダンス。左から十束おとはさん、日向ハルさん、奥津マリリさん、佐藤まりあさん
歌もダンスも笑顔もトークも――。時代を彩るアイドルに求められるものは幅広い。ポスト平成に向けて伸び盛りのアイドルたちは、何だって全力投球の本格派。アイドルだからスキルはちょっと……なんてもう古い。歌えて踊れてこそアイドルでしょ!

ファンクやR&B……。音楽通もうならせる本格派の楽曲とかわいらしさを両立させ、ファンをひき付けてやまない女性4人組アイドル、フィロソフィーのダンス(フィロのス)。絶妙なバランスを見つけるまでの道のりは偶然の連続だった。

グループ結成前、リーダーの奥津マリリさんはシンガーソングライター、日向ハルさんはバンドで歌っていた。アイドル志望ではなかったが、歌う場所を求めてフィロのスにたどり着いた。一方、すでにアイドル活動をしていた佐藤まりあさんにとっては「ファンクやR&Bを歌うのは予想外」。ゲームオタクの十束おとはさんも「最初から楽曲重視のアイドルと聞いていたら絶対にオーディションを受けていない」

思いがけず集まった、個性もバラバラな4人が生み出すパフォーマンスは、一般的なアイドルの枠に収まらない。

「フィロソフィーのダンス」のライブではパワフルな歌でファンをわかせる(東京・渋谷)

「ゴリゴリのゴリ」と称される日向さんの力強い歌声と、奥津さんの甘い「脳トロボイス」が歌を引っ張る。佐藤さんの笑顔あふれる正統派アイドルパフォーマンスと、十束さんのキャッチーなアニメ声はアイドルオタクに刺さる。

2018年11月、東京・渋谷で開かれたライブを訪れた埼玉県在住の鈴木航太朗さん(25)は「歌への意気込みが届くので、ライブで見るとより好きになるんです」と話す。「全部を包み込む肯定感を出したい」(奥津さん)という思いがファンに伝わっている。

アイドルらしい親しみやすさだって満点だ。ハロウィーンにはドラえもんの仮装で顔を白塗りする本気が爆笑を誘った。日向さんは「バラエティーでそれぞれの個性が際立つ嵐のようなグループになりたい!」と夢を描く。

お決まりのアイドルはもう物たりない。2019年もフィロのスだけの「アイドル・フィロソフィー」を求めて踊り続ける。

2015年活動開始。神奈川県出身の十束(とつか)おとはさん、東京都出身の日向(ひなた)ハルさん、神奈川県出身の奥津マリリさん、埼玉県出身の佐藤まりあさんの4人組。ファンクやR&Bに哲学的な歌詞の曲が特徴。代表曲「ダンス・ファウンダー」はスポティファイの話題曲ランキングで1位に。ソニー・ミュージックエンタテインメント所属。

[日経MJ2019年1月4日付]

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