年金・老後

定年楽園への扉

楽しい定年生活の極意 退職前にやりたいことを決める 経済コラムニスト 大江英樹

2019/1/24

写真はイメージ=123RF

最近は「終活」という言葉がよく使われるようになりました。人生の最期にあたり、相続や金融資産、そして医療措置といった事項は残された家族が困惑しないように、本人が生前にきちんと決めておくべきだという趣旨のようです。

このこと自体は私も大賛成です。実際、そういう準備を何もしないまま突然亡くなられた方のご遺族が大変苦労したという話もあちこちで聞きます。本人が元気なうちに必要なことをやっておくのは正しいことだと実感します。

■「定活」は定年後に向けた準備

終活のもう1つ前の段階で私が必要だと思うのが「定活」です。この言葉自体は造語であり、私が最近書いた「定年前 50歳から始める『定活』」という本の中でも使っているのですが、「定年後に向けた準備として、定年前にさまざまな活動をする」という意味です。私は定年前に定活をしておくことはとても大切だと思います。なぜなら、定年後に楽しく過ごせるかどうかは「後」ではなく、「前」で決まると感じているからです。

実をいえば、私自身は定活はほとんどしていませんでした。定活をしないまま、定年後に突入したのです。もちろん、そんな準備はしていなくても生活自体は何とかなります。しかしながら、定年後を楽しいものにするためには、やはり準備はしておいた方がいいでしょう。

多くの人は定年後の姿がイメージできません。だからこそ、現状の生活がそのまま続くと思ってしまうために行動を起こすことができないのです。いわば「現状維持バイアス」にかかっているのです。

■共通する3つのポイント

では、定活とは具体的にどういうことをするのでしょうか。人それぞれなのですが、恐らくどなたにも共通すると思われるポイントを3つ挙げてみます。

(1)自分がやりたいことをはっきりさせる

多くの人はこれができていません。困ったことに他の人や先輩からは「定年後はこうあるべきだ」とか「これをやっておかねばならない」といったことをよくいわれます。これは余計なお世話です。定年後は別に何をやろうが自由ですから、人から何を言われても一切気にしないことです。ただ、時間をかけてもいいので、「自分がやりたいことは何だろう」と定年前から少しずつ考えておきましょう。そうすれば、周りに惑わされることもなくなります。

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