MONO TRENDY

私のモノ語り

門脇麦、難役に挑戦 魂吹き込んだシンプルな衣装

2019/1/18

■DVDで浴びるように映画を見て、女優の道へ

門脇さん自身は、どんな青春を過ごしたのか。バレリーナの道に挫折した中学2年以降、常にそばにあったのは、レンタル店で片っ端から借りて見ていたという映画のDVDだ。

私は仲間と騒いだりして来なかったけれど、『チワワちゃん』の現場で、同世代の役者の仲間たちと騒ぐことができて。ちょっと、青春カムバック!みたいな感じで、貴重な体験でした(笑)

「青春って、体力も時間も有り余っていて、でもそのエネルギーをどこに向けたらいいか、分からない時期。だからこの映画の彼らみたいに遊ぶことで発散したりすると思うのですが、私はそういう時間を本当に、過ごしてきてなくて。だから『チワワちゃん』の役作りで行くまで、クラブにも行ったことがなかったんです。

代わりに私がしていたのは、映画を見ること。映画を見ると、登場人物に感情移入したりして、心が動くじゃないですか。そうして悲しくなって涙が出たり、うれしい気持ちになったりする。心を動かすことで、私なりにエネルギーを発散していたのかなと思います」

やがて映画の世界に入り、今ではコンスタントに主演を重ねる演技派女優の1人に。18年には20代後半に入り、仕事への向き合い方に変化が出てきたという。

「デビュー当時から監督は先生みたいな存在だったんです。だから現場では監督に対して自分の意見をいうこともあまりありませんでしたし、監督と一緒に作品を作っているという感覚には、おこがましくて、どうしてもなれなかったんです。

監督の意向に全て添いたいと思う気持ちは今も変わりません。でも『チワワちゃん』の二宮監督は同世代だったこともあり、今までと違う手応えがありました。話し合いながら試行錯誤して、ともに作品を作っていくことにすごくやりがいを感じました。同時に、自分の器の小ささや、力量の無さも痛感しましたね。それがこれからの成長につながっていくんじゃないかと思っています。

19年はまた忙しくなりそうですし、この仕事は本当に体が資本なので、しっかり温活を続けてがんばりたいですね。自分の体をケアできるのは、自分だけなので。特に腸と脳みそって、つながってるって言われているようで、人の幸福感を左右するセロトニンを分泌したりするのも腸だと聞いたこともあって。だから腹巻きで臓器をいたわりながら、1個1個の仕事をがんばりたい。

今、欲しいモノですか? うーん……高麗人参のエキスです。なかなか頻繁に買えるものではありませんが、忙しくてバテそうなときの救世主としてお守り代わりに持っていたいな、と思っています。」

門脇麦
1992年生まれ、東京都出身。2011年にドラマデビュー。13年に「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」で映画初主演。14年の「愛の渦」「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」「闇金ウシジマくんPart2」(14)にてキネマ旬報ベスト・テン新人女優賞などを獲得。近年の映画に「ここは退屈迎えに来て」(18年)、「止められるか、俺たちを」(18年)、ドラマに「まれ」(15年)、「トドメの接吻」(18年)など。NODA・MAPやKERA MAPなど舞台でも活躍。19年は5月に主演映画「さよならくちびる」が公開予定。

『チワワちゃん』

(C)2019『チワワちゃん』製作委員会

東京湾バラバラ殺人事件の被害者が、かつてクラブでつるんでいた「チワワちゃん」と判明。ミキはチワワについての雑誌取材を受けながら、出会いやバカンスの日々を思い出す。さらにミキがかつての仲間にチワワとの思い出を聞いて回ると、それぞれの記憶の中のチワワは、まったく別の顔をしていた……。監督+脚本・二宮健 原作・岡崎京子(「チワワちゃん」KADOKAWA刊) 出演・門脇麦、成田凌、寛 一 郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、松本穂香、成河、栗山千明、浅野忠信 2019年1月18日(金)全国ロードショー

(ライター 泊貴洋、写真 藤本和史)

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