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デジタル・フラッシュ

平成パソコン、モバイルやゲームで進化 広がる主戦場 パソコン30年史(下)

2019/1/17

2000年以降のパソコンを振り返る

平成もあと4カ月足らず。この30年間でデジタル機器は信じられないくらいの進化を遂げた。デジタル機器をずっとウオッチしてきた戸田覚氏がパソコンの歩みを振り返る後編は、Windows XP時代の到来から現在までのマシンを取り上げる(前編は「平成パソコン史の主役たち 98・DOS/V・iMac…」)。

■2002年:Windows XP&モバイルが全盛に

2000年には、Windows Millennium Edition(Me)が登場する。この基本ソフト(OS)は、マルチメディア性を追求した結果、動作が非常に遅く、不人気だった。前バージョンのWindows 98が安定していただけに、不評で短命に終わることになる。しかし、2001年に急きょ登場したWindows XPは非常に優秀で、その後末永く使われることになり、ビジネスでも定番のOSとなる。

松下電器産業(現パナソニック)の「Let's note LIGHT T1」

2002年には、松下電器産業(現パナソニック)のレッツノートにエポックメーキングな新モデルが登場した。12.1型ディスプレーで999グラムの「Let's note LIGHT T1」だ。Let's noteの12.1インチシリーズはこの後も新モデルが投入されていき、高い人気を誇る。軽くコンパクトなため人気が高く、持ち歩く女性の姿もよく見かけるようになった。価格は19万5800円で、この頃から、20万円を切るモバイルノートが続々登場する。

当時、パナソニックのパソコンは一部のモバイルユーザー向けのモデルという印象が強かったが、堅牢で軽いというコンセプトからブレなかった同社は、完全国産メーカーとして唯一、強い存在感がある。高価なモデルでも良く売れており、企業向けの人気も高い。

■2005年:デスクトップはよりテレビ機能を突き詰める

デスクトップパソコンは、各社がテレビ機能に力を注ぎ込む。日本だけの製品群が花盛りになった頃だ。テレビチューナーを複数搭載し、裏番組の録画もできるモデルが続々登場する。実は、テレビに活路を求めなければ、大きなデスクトップを買うユーザーがいなくなってきたのだ。

NECの「VALUESTAR W」は32型ディスプレー、富士通の「DESKPOWER TX」に至っては、37型ディスプレーを搭載した一体型だ。これほどの大画面ながら、解像度が1366×768ドットしかなく(サイズと解像度はモデルによる)、今のスマホ以下というのが、いかにも時代を感じさせるところだ。価格は40万円程度と高価だが、テレビ+レコーダー+パソコンを買うなら、逆に割安になるという理論だった。パソコン本体にキーボードを内蔵する製品も多く、リビングにもスッキリ置けるというコンセプトは秀逸で、今見てもデザインがそう古めかしくはない。

NECの「VALUESTAR W」
富士通の「DESKPOWER TX」

現在でもテレビパソコンは新製品が登場し続けているが、よりコンパクトなパーソナル向けモデルへと洗練された。大画面化が進んでリビング置きに活路を求めたのだが、結局は受け入れられなかったのだ。

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