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平成パソコン、モバイルやゲームで進化 広がる主戦場

パソコン30年史(下)

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NIKKEI STYLE

平成もあと4カ月足らず。この30年間でデジタル機器は信じられないくらいの進化を遂げた。デジタル機器をずっとウオッチしてきた戸田覚氏がパソコンの歩みを振り返る後編は、Windows XP時代の到来から現在までのマシンを取り上げる(前編は「平成パソコン史の主役たち 98・DOS/V・iMac…」)。

2002年:Windows XP&モバイルが全盛に

2000年には、Windows Millennium Edition(Me)が登場する。この基本ソフト(OS)は、マルチメディア性を追求した結果、動作が非常に遅く、不人気だった。前バージョンのWindows 98が安定していただけに、不評で短命に終わることになる。しかし、2001年に急きょ登場したWindows XPは非常に優秀で、その後末永く使われることになり、ビジネスでも定番のOSとなる。

2002年には、松下電器産業(現パナソニック)のレッツノートにエポックメーキングな新モデルが登場した。12.1型ディスプレーで999グラムの「Let's note LIGHT T1」だ。Let's noteの12.1インチシリーズはこの後も新モデルが投入されていき、高い人気を誇る。軽くコンパクトなため人気が高く、持ち歩く女性の姿もよく見かけるようになった。価格は19万5800円で、この頃から、20万円を切るモバイルノートが続々登場する。

当時、パナソニックのパソコンは一部のモバイルユーザー向けのモデルという印象が強かったが、堅牢で軽いというコンセプトからブレなかった同社は、完全国産メーカーとして唯一、強い存在感がある。高価なモデルでも良く売れており、企業向けの人気も高い。

2005年:デスクトップはよりテレビ機能を突き詰める

デスクトップパソコンは、各社がテレビ機能に力を注ぎ込む。日本だけの製品群が花盛りになった頃だ。テレビチューナーを複数搭載し、裏番組の録画もできるモデルが続々登場する。実は、テレビに活路を求めなければ、大きなデスクトップを買うユーザーがいなくなってきたのだ。

NECの「VALUESTAR W」は32型ディスプレー、富士通の「DESKPOWER TX」に至っては、37型ディスプレーを搭載した一体型だ。これほどの大画面ながら、解像度が1366×768ドットしかなく(サイズと解像度はモデルによる)、今のスマホ以下というのが、いかにも時代を感じさせるところだ。価格は40万円程度と高価だが、テレビ+レコーダー+パソコンを買うなら、逆に割安になるという理論だった。パソコン本体にキーボードを内蔵する製品も多く、リビングにもスッキリ置けるというコンセプトは秀逸で、今見てもデザインがそう古めかしくはない。

現在でもテレビパソコンは新製品が登場し続けているが、よりコンパクトなパーソナル向けモデルへと洗練された。大画面化が進んでリビング置きに活路を求めたのだが、結局は受け入れられなかったのだ。

2007年:ネットブックがブームになる

パソコンの低価格が進み、「ネットブック」という新しいカテゴリーがブームになる。台湾華碩電脳(エイスース)のEee PCが、5万円を切る価格で火付け役になった。最大の特徴は、とてもコンパクトで、920グラムと軽量であること。それまで高くて手が出なかった小型のモバイルノートが、急に身近な存在に感じられた。プラスチック製のボディーは相当にチープで、ディスプレーは7型と小さい。今となっては、小さなタブレットと大差ない大きさだ。

この画面サイズと最低限の性能ではまともに使えるはずがないのだが、「ネットブック」として割り切ったのがポイント。つまり、インターネットに接続してサイトの閲覧やメールのやりとり程度に使うというわけだ。

Eee PCの人気を受けて、各社がネットブックを次々に投入し、数年間ブームは継続する。例えば、VAIOは2010年にピンク色などカラフルなVAIO Mシリーズを投入。ディスプレーは10.1型になり、価格は6万円前後とやや高くなってくる。ネットブックは、学生や家庭向けの安価なモバイルノートという位置づけに変わっていくが、この後、通常のモバイルノートが低価格化していき姿を消す。いまや、ライトなインターネット接続には、誰もがスマホを利用している。

今振り返るなら、これがパソコンのコモディティー化が行き着いた結果で、競争に耐えきれなくなったパソコンメーカーが、姿を消している。日立製作所がパソコンから撤退したのが2007年。シャープは2010年に撤退している。

2012年:2in1の先駆けとなったSurface

2012年の夏に、マイクロソフトからSurfaceが発表された。これまでは、OSやOfficeなどのソフトウエアのみを提供していたマイクロソフトが、パソコン本体を投入したのだ。

しかも、当初は2in1モデルのモバイルノートのみをラインアップしていた。手書きに対応し、Surfaceペンで快適に筆記ができた。Windowsも手書きに力を入れるようになり、さすがに一体的な使いやすさが感じられた。

また、薄型キーボードにタブレットという、いかにも先進的なハードウエアはデザインも良く、見るものの心を奪った。

その後、脱着式ディスプレーのSurface Book、一般的なノートのSurface Laptop、高性能デスクトップのSurface Studioとラインアップは拡充していく。

2in1のSurface Proシリーズは、パソコンの人気ブランドになっているが、現実にはタブレット的に使うユーザーを見かけることはほとんどない。通常のパソコンの使い方にとどまっているのが現状だ。

2014年以降:ゲーミングパソコンの人気が高まる

ゲームをスポーツとして捉える「eスポーツ」が世界的な盛り上がりを見せて、ゲーミングパソコンが一つのカテゴリーとして徐々に人気を集めている。その先駆けと言えるメーカーが「Alienware」で、2006年に米国のデルが買収した。

ゲーミングパソコンの特徴は、デスクトップ、ノート共に過剰な装飾がなされており、LEDランプでさまざまな色に光る。ド派手で近未来的な外観は、いかにもゲームマシンといった様相だ。

ただ、ゲームをプレーするデバイスには、ゲーム専用機があり、さらに、ゲーム用のスマホなども登場しはじめている。ゲーミングパソコンのブームがいつまで続くのかは、eスポーツで採用されるデバイスの選定にも左右されそうだ。eスポーツが広く普及するとしたら、価格が安価なゲーム専用機の方が優位になる可能性も少なくないだろう。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。

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