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イノシシも演劇も雅楽も 大学博物館でお得な宝巡り

2019/1/12

大学博物館には国内屈指のコレクションが集まる(大阪音楽大学音楽メディアセンター楽器資料館、大阪府豊中市)

大学が長年にわたって蓄積してきた貴重な文献・史料や芸術作品などの“お宝”を広く一般に公開している大学博物館。得意分野を生かした特色ある貴重なコレクションは予想外に見応えがある。しかも多くが入場無料。特色ある展示で知られる東西の大学博物館を巡ってみた。

■動植物の温室、カフェも併設

2004年に開館した東京農業大学「食と農」の博物館(東京・世田谷)は、生活に身近な展示やイベントで人気を集めている。マダガスカルなどの貴重な動植物を育てる温室「バイオリウム」が売り物の一つ。おしゃれなカフェも併設し、家族連れやカップルで半日は楽しめそうだ。

学芸員の西嶋優氏は「食と農の現場を知ってもらうことが私たちの重要な使命。来館する子供たちには、他の生きものへの感謝や命の大切さを学んでほしい」と話す。現在開催中の企画展は、干支(えと)にちなんで「ブタになったイノシシたち」(3月10日まで)。日本やアジアでイノシシが人の手によってどのように家畜のブタに“進化”したかを写真、絵画、剥製などを通じて解き明かす。

教員養成に定評がある玉川大学(東京都町田市)の教育博物館で現在開催中の企画展は「明治の教育と博物学」(1月27日まで)。江戸時代の本草学(中国伝来の植物中心の薬物学)から、明治の学校制度での「博物学」「理科」教育への流れを当時の教材など豊富な資料で紹介する。

主幹学芸員の柿崎博孝教授によると「創立者が古本屋ごと買い取った資料が、今回の展示のベース」なのだとか。錦絵の流れを引く教材の挿絵は美術としても価値がありそうだ。同館は19世紀の英国人博物学者ジョン・グールドによる精緻な「鳥類図譜」全40巻も所蔵。天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻も観覧された。19年秋にはその特別展を東京・池袋と博物館内で開催する予定だ。

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