東京五輪でeスポーツ世界大会 インテル、IOCと協議エバンス上席副社長に聞く(下)

インテルは平昌五輪の開幕直前、IOC公認のeスポーツ大会を現地で開いた(2018年2月、韓国・江陵市)=インテル提供
インテルは平昌五輪の開幕直前、IOC公認のeスポーツ大会を現地で開いた(2018年2月、韓国・江陵市)=インテル提供

2020年の東京五輪に合わせて、ビデオゲームの腕を競うeスポーツの大規模な世界大会が日本で開かれる。五輪の最高位スポンサー、インテルで最高戦略責任者を務めるアイシャ・エバンス上席副社長が日本経済新聞のインタビューで明らかにした。現在、同社と国際オリンピック委員会(IOC)の間で、時期や形態などの細部を詰めている。eスポーツは五輪の種目ではないが、大会を通じて認知度が高まれば、将来の採用につながる可能性がある。

◇   ◇   ◇

インタビューに答えるインテルのアイシャ・エバンス上席副社長

――18年の平昌冬季五輪では、開幕直前に現地でeスポーツの世界大会「インテル・エクストリーム・マスターズ」を開きました(詳細は「『eスポーツ』五輪採用へ一歩? 平昌で初の公認大会」)。東京五輪ではどうしますか。

「平昌のときよりも、もっと大規模に、かつ目立つ形で開く。具体的な規模、時期については、IOCや五輪パートナーの人たちと話し合っている最中で、現時点ではこれ以上話せない」

「今日、eスポーツについて人々が語るとき、話題にのぼるのはたいてい中国や韓国だ。(東京五輪では)日本が決して遅れていなくて、いま面白いことが起きていることを示したい」

――そもそも五輪に合わせてeスポーツの世界大会を開く狙いは何ですか。

「eスポーツが大きな現象になっていることについて、世界中の人たちに知ってほしい。eスポーツはエンターテインメント産業を刷新するとともに、若い人たちのスポーツに対する見方を変える力を持っている。テクノロジーを通じて、体を使うだけでなく、競技性があり、精神的な面でも消耗する」

「私自身、1年前に韓国でeスポーツ大会を見てショックを受けた。私の子供もビデオゲームで遊んでいるが、そのテレビ画面を見ているときには感じられないエネルギーにあふれていた。マネー、ランキング、スーパースター――。恐ろしいほどの世界が広がっている」

五輪の種目であるべきか確信ない

――平昌五輪のときはIOCから公認を受けていました。東京では一歩進めて、エキシビション(公開競技)などにするのですか。

「我々にそうしたことを言う権利はない。五輪コミュニティーの人たちが決めることだ」