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東京五輪で5G・AI… インテルが描く未来ワールド エバンス上席副社長に聞く(上)

2019/1/8

インテルは2018年の平昌五輪でVR映像による中継を試みた(同社のプレス向け動画から)

五輪の最高位スポンサーであるインテルが、2020年の東京大会に向けた戦略を明らかにした。ドローン(小型無人機)などで記録した情報を、次世代高速通信規格の5Gで収集し、人工知能(AI)で分析・加工する。これにより会場周辺の混雑を緩和したり、競技の映像を複数の視点で同時に提供したりする。五輪を含む全社戦略を担当するアイシャ・エバンス上席副社長は日本経済新聞のインタビューで、「先端技術を統合して見せるショーケースにしたい」と語った。

◇   ◇   ◇

インタビューに答えるインテルのアイシャ・エバンス上席副社長

――東京五輪はインテルが最高位スポンサーとなってから2回目の大会です。何を目指しますか。

「最初の五輪である18年の平昌冬季大会は国際オリンピック委員会(IOC)と契約してから8カ月しか時間がなかった。それに比べて、東京大会はずっと早くから準備できる。5GやAI、ロボット、ドローン、仮想現実(VR)といった先端技術を統合したい。5GではNTTドコモと協業する」

「5GはAIと相互に作用し、ドローンとも相互に作用する。物流、交通などのインフラ問題を解決できるし、(五輪で目指す)スマートシティーやスマートスタジアムは今後30、40年の我々の生活の出発点になるだろう」

――5Gなどの先端技術は、五輪の物流や交通にどう生かせますか。

「たとえば競技場から出てくる人の流れを想像してほしい。平昌五輪では開会式が終わった後、ものすごい混雑で身動きがとれなくなった。東京五輪でどこまで実現できるかは分からないが、混雑のリアルタイムの状況をドローンで記録し、5Gで情報を収集し、AIで分析すれば、時間をかけずに移動するための様々なプランを立てて人の流れを調整できる」

■ドローンの搭載カメラで中継も

――競技の観戦はどう変わりますか。

「観客から離れた場所で行われる競技について、どうすればリアルタイムで正確に伝えられるかを考えている。(サーフィン、セーリング、ボートといった)ウオータースポーツでは、異なる視点の映像に統計情報も加えて提供したい。カメラをどこに置くかなど、それぞれの競技連盟と協議している」

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