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田中圭さん 映画化と「適応力」で19年も続く躍進

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NIKKEI STYLE

2019年もはや10日が過ぎました。亥(い)年は「猪突(ちょとつ)猛進」などといわれますが、年始のTV番組にはドラマを中心に今年も猛進が続きそうだなぁ……と感じる俳優さんたちが数多く登場していました。その中の一人として挙げられるのは、やはり田中圭さんでしょう。田中さんが主演した『おっさんずラブ』は2日の朝から全話一挙放送され、再びSNSで話題となっていました。

この『おっさんずラブ』は「2018ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10入りを果たし、19年夏には映画化も決定しています。

『おっさんずラブ』の人気から昨年の田中さんは、月刊誌「日経トレンディ」が選ぶ「2018年 今年の顔」に輝いた他、マルハニチロが18年10月に実施した「ぐんぐんと成長し、飛躍を遂げた『出世魚』のイメージに合う芸能人は誰か」というアンケートで、2位の竹内涼真さん、3位の菅田将暉さんを抑え、1位を獲得しています。

この1年だけを振り返っても『おっさんずラブ』を始め、民放ドラマでは『獣になれない私たち』(日本テレビ系)、映画では『スマホを落としただけなのに』など、話題作に出演。いずれの作品も、どこか頼りない雰囲気が漂う心やさしい彼氏役を演じています。

ヘタレ男が定着した18年

そんなイメージからか、SNSでは「田中圭くん、ヘタレだけど憎めない」「頼りなくてかわいい田中圭みたいな彼氏がほしい」などといったダメ男ぶりを演じる田中さん自身への評価の声が上がっていました。

確かに、「ヘタレ男×田中圭」は18年で定着したかのようにも思います。

一方で、田中さんは11年の月9ドラマ『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)でデキるビジネスパーソンとしてカッコよく登場する主人公の元恋人役を演じており、その頃は正統派イケメン俳優としての道を進みそうな気配もありました。トークバラエティー番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した時も、キャーキャーと大きな声援に包まれていたことを覚えています。

そう考えると、田中さんは正統派からコメディータッチのダメ男に至るまで、枠にはまることなくその役柄になりきり、素のキャラクターを含めて自身のイメージを上手に適応させてきたことがわかります。

実は今から9年前、田中さんが25歳の頃にラジオ番組の中で単独インタビューさせていただいたことがあるのですが、その適応力については、すでにご本人も意識している様子でした。

「今後どのような俳優さんを目指していきたいか」という質問に対し、当時から仲の良かった小栗旬さんの名前を出して次のように答えてくれました。

「(すでにドラマや映画に主演している)旬君の活躍には背中を押されます。友達の活躍に励まされながらも、僕には僕なりの進み方があると思うので、今、与えられた役、仕事に向き合っていくことが一番で、『自分はこうでなくちゃ』とか決めずに目の前にあることに真剣に向き合っていきたいです。そうするなかで自分の俳優としての存在価値も高まってくると思います」

若手イケメン俳優として人気を得そうであった当時の田中さんにしてみれば9年後に『おっさんずラブ』のような変化球ドラマでブレークするとは思いもしなかったでしょうが(笑)、この9年間で様々な脇役を受け入れ続けたなかで、18年に社会現象ともなる主役と巡り合い、俳優・田中圭の存在価値は確実に高まり、不動のものとなりました。

サービス精神のかたまりを自称

田中さんは最近の「ELLE」のWebインタビューの中で、「僕はサービス精神のかたまりなので、取材や舞台挨拶のときには毎回なるべく違う答えにしようとは思っているのですが、好きなものや芝居について本質的な部分はずっと変わっていないので、そこはどうしても同じ答えになっちゃうんですよね」と語っています。

俳優・仕事人としての本質的な姿勢は変わらずとも、持ち前のサービス精神でその場その場に適応したコメントを発信することも意識しているようです。

この自分が置かれた場所に自身を適応させる姿勢は、多くのビジネスパーソンの皆さんが常に意識していることだと思います。ビジネスの場において、自分が置かれている環境そのものは、残念ながら変えることはできません。

その環境を嘆いても何も変わらず、何の可能性も生まれませんが、自分の意識を置かれた場所に適応させることはできます。

今、目の前にあるプロジェクトに対して直接的なやりがいや評価を得られなくとも、その場に必要な自身の役割は何かを考え、上手に適応する力を身に付けておけば、いつか自分が打ち込みたい現場において、その適応力が必ずや発揮されることでしょう。

田中さんも若手俳優の頃は当然、正統派の主役を演じている俳優への憧れもあったと思います。ですが、田中さんは様々な脇役を演じるなかで置かれた場所に自身を適応させ、自分なりの花を咲かせる作業を続けてきました。

田中さんを遅咲きと形容する記事も見かけますが、現場に合わせた花を咲かせる作業の継続が、俳優・田中圭を進化させ、大輪の花を咲かせるまでに至ったのだと思います。

インタビューした09年以降の田中さんの俳優道をたどると、多様な脇役に真摯に向き合ってきた適応力が、大きな開花につながる様子をうかがい知ることができます。

亥年は猪突猛進とともに「亥固まる」という相場格言もありますが、今年は置かれた場所でしっかり自身の居場所を固め、来年の「子(ね)は繁栄」の子年につないでいけるよう、精進したいものです。

鈴木ともみ
 経済キャスター、ファイナンシャル・プランナー。日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。TV、ラジオ、各種シンポジウムへの出演の他、雑誌やWeb(ニュースサイト)にてコラムを連載。主な著書に『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。株式市況番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重TV・ストックボイス)キャスターとしても活動中。

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