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南米最高峰の麓 アルゼンチンのワイナリーを巡る旅

2019/1/10

南米大陸最高峰アコンカグアの玄関口、メンドーサはワインの一大産地

今月冒険家三浦雄一郎氏が登頂予定の南米大陸最高峰アコンカグア(標高6962メートル)。その玄関口として知られているアルゼンチンのメンドーサには、もうひとつの顔がある。それは南米きってのワインの産地ということ。ワインツーリズム(ワイン産地をめぐる旅)も盛んであり、今回はその体験をお届けしたいと思う。

アルゼンチンワインというと日本人にはあまりなじみがないかもしれない。が、その生産量は世界第5位で、日本ですっかり市民権を得たチリワインよりも多い(国際ぶどう・ぶどう酒機構調べ、2014年)。そして、国内生産量の3分の2以上がここメンドーサで作られている。

首都ブエノスアイレスから国内線航空で約1時間半。この街には「ルハン・デ・クヨ」「バジェ・デ・ウコ」「マイプ」という3つのワインバレー(ワイン集積地)が存在する。中でも「マイプ」はワイナリーが比較的近い距離で点在しているので、自転車などでワイナリーを巡ることができる。

メンドーサの中心地からマイプを結ぶ赤い電車に乗り約30分。駅からすぐのレンタサイクル屋さんで自転車を借りた。観光客を受け入れているワイナリーのマップをもらっていざ出発。まずは約10キロ先のワイナリーを目指す。

道路は、すべてではないが主要な道ではバイク専用レーンがあり、傾斜もほとんどなく走りやすい。美しいブドウ畑が続く中、いたるところに灌漑(かんがい)用水路を見かけた。

前日に乗ったタクシーの運転手によれば、メンドーサはもともと砂漠で、この街に生えている植物の1本たりとも天然のものはなく、すべてが移植されたものだという。

水はけのよい砂質土壌、また、年間を通じ乾燥していて温暖、かつ昼夜の寒暖の差が激しい砂漠性気候はブドウ栽培に最適。唯一降雨量があまりにも少なすぎるという弱点があったが、こうして灌漑設備を作り、ミネラル豊富なアンデス山脈の雪解け水を引いてくることでブドウ栽培に必要な水分量をコントロールしているのだと言っていた。

ワインの世界では「今年は当たり年」とか「〇年はハズレ年」などとよく聞く。これらの多くは降雨量の多い・少ないに起因していることを考えると、これは大きなメリットに違いない。

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