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次世代リーダーの転職学

求人減の兆し 40代「転職賢者」は会社より未来選ぶ ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

2019/1/11

新卒時の就職活動のイメージは捨てて挑みたい。写真はイメージ=PIXTA

しかし、「会社選び」の場合、観点としては、売り上げや利益などの財務状況、業界内での位置づけ・シェア、また従業員数や沿革など、ハード的な要素が多くなりがちです。もちろん社風や人間関係、コミュニケーションスタイル、評価制度などのソフト面も重要な基準となりますが、転職活動の初動では、どうしてもハードが中心になりがちです。

この場合、「財務基盤が安定しているか」や「知名度があるか」といった外形的な要素に振れやすく、結果的に「勝ち馬を探す」ような転職活動になってしまいます。

当然のことながら、人口収縮やIT化の加速、人工知能(AI)の活用範囲の拡大など、外部環境の変化を受けて構造が変わろうとしている端境期にある今、オールドエコノミーの大企業は改革を強いられ、ニューエコノミーのネット企業は技術変革競争でさらに激しい生存競争を繰り広げている状況です。40歳を超えた人が、今後20年もの間、安定性を継続できる勝ち馬企業を探すことに挑むのは、まったく現実的ではありません。

個人の観点で見ても、会社都合で職種の変更を強いられる就社型の働き方を選んでいては、自分自身の中に経験やスキルがストックされていく専門性を持つこともできなくなってしまいます。個人の生き残り戦略として、幻の勝ち馬企業を探すことよりも、自分自身が生き残れるスキルを構築すること、つまり「仕事選び」にシフトすることをお勧めしたい理由はそこにあります。

■自分のプロフェッショナルを効果的に売る

「会社選び」ではなく「仕事選び」を目指して成功するためには、自分の売り込み方も重要な要素となります。就職活動経験が少なく、慣れがない上に、雇用する側の視界を想定せずに活動を始める人の多くは、下記のような活動パターンになりがちです。自分自身がこれまでやってきたことを伝え、企業側に価値を算定してもらうという方法です。「ありのままの自分を売る」ということで便宜上、「Be型」と名付けます。

Be型
「私をいくらで買ってもらえますか?」方式の売り込み方

●アピールする内容
*学歴・勤務企業歴
*経験・実績・スキル
*理想の報酬(希望上限)
*理想の勤務条件・環境(設備面など)

一方、プロフェッショナル性が高く、成果の創出に自信がある方は、短期的な処遇条件より長期的なキャリア形成と、経験スキルや処遇の将来的な可能性を重視した活動になるケースが多いようです。転職活動での売り込み方も次のようなパターンになります。「自分がやりたいことを売り込む」ので、ここでは「Do型」と呼びます。

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