変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

40歳からの転職は会社選びか仕事選びかで明暗が分かれることも。写真はイメージ=PIXTA

40歳からの転職は会社選びか仕事選びかで明暗が分かれることも。写真はイメージ=PIXTA

リクルートキャリアが発表した2018年11月の転職求人倍率(転職支援サービス「リクルートエージェント」の登録者1人に対する求人数)は1.66倍と、人手不足時代を反映して高水準を続けています。しかし、長期的に見ると、17年12月の1.92倍をピークに少しずつ低下、採用の過熱感は落ち着きつつあるようです。この傾向が続くと今年は、40歳以上のミドル世代の転職は厳しさを増すかもしれません。今回は、求人が減少する時代の転職で特に気を付けたいポイントについて考えます。

景気動向に連動、転職難易度は二極化へ

上で述べた転職求人倍率の全体平均は1.66倍ですが、実は職種別にみると大きく二極化しています。たとえば、きわめて求人需要が多い職種の求人倍率をみると、

●建設技術者 4.31倍
●組込・制御ソフトウエア開発エンジニア 4.19倍
●インターネット専門職 4.14倍

など、求職者1人に4社以上の募集が集まっています。それとは逆に、求職者の数が多いわりに求人が少ない職種では、

●オフィスワーク事務 0.39倍
●総務・広報 0.72倍
●営業 1.42倍

など、求職者1人に対して募集企業が1社を割り込むようなケースもあります。ちなみに、求人倍率1倍(求職者1人に求人企業1社)という数字は、均衡しているように見えますが、実際には勤務地や希望給与、求める経験・スキルなどがマッチするかといった変数が多いため、求職者にとってはかなり厳しい「就職難」の状況です。

人手不足が叫ばれ、相対的に求人倍率が高い(就職先の選択肢が多い)といわれている現在ですら、職種によってこれだけの格差があります。さらに「業種別の求人倍率」「地域別の求人倍率」、目に見えない「年齢別の求人倍率」などが掛け算されることで、特に40代以上の方の中には、転職に苦戦するケースが生まれているのが実情です。

この状況にさらに冷や水を浴びせるような景況の減速期がやってきたら? そう考えると、日ごろから万が一に備えておくことの重要性を感じていただけるかもしれません。

40歳からの「会社選び」に潜むリスク

新卒で就職するときの就職活動は、職種の定めがない総合職の募集が多いために、就職というより就社、つまり「会社選び」になりやすい傾向があります。入社以来、一度も転職経験がない方は、これが唯一の「就活体験」であるため、いざ転職となったときに、再び「会社選び」を始めてしまうことが多々あります。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック