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沖縄に生まれ、ずっと暮らしてきた著者の「沖縄愛」があふれる一冊

沖縄に生まれ、ずっと暮らしてきた著者の「沖縄愛」があふれる一冊

沖縄のイメージといえば、青い海に白い砂浜のリゾート、泡盛やゴーヤーチャンプルー、明るくおおらかな県民性、あるいは米軍基地をめぐる様々な問題――という人が多いのではないだろうか。今回の書籍「未来経済都市 沖縄」は、沖縄をアジアに向いた玄関と位置づけ、あまり知られていないビジネス拠点としての可能性を訴える一冊だ。

◇  ◇  ◇

著者の安里昌利氏は1948年、沖縄県生まれ。73年に琉球大学法文学部経済学科を卒業し、沖縄銀行に入りました。本店営業部長などを経て2002年に頭取、11年には会長に就任。沖縄県経営者協会の会長として、国際物流機能の強化に向けた旗振り役も務めました。17年からは沖縄銀の相談役として活動しています。

20億人の市場と「日本」つなぐ

著者はまず、沖縄と日本、そして「世界の成長センター」とされるアジア諸国・地域の位置関係に注目するよう説きます。沖縄を中心にして北海道まで収まる円を描くと、その範囲には朝鮮半島、中国の沿岸部からベトナム、タイ、フィリピンなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部が入ります。

 今、アジア経済は大きく拡大しつつあり、世界の経済成長の60%を占めるともいわれています。そのアジアに最も近い日本が、沖縄です。
 そして、沖縄から飛行機で4時間圏内に、世界人口の3分の1にあたる20億人の市場が眠っているのです。
(はじめに 5ページ)

アジアでは近年、格安航空(LCC)が成長を続け、人とモノの移動が活発になっています。そのLCC各社の主力旅客機「ボーイング737」と「エアバスA320」は、実用上の航続距離がおよそ4000キロメートルだと著者は述べます。東南アジアから東京への直行便は無理でも、沖縄になら飛ばせるというわけです。その意味で、沖縄はアジアに向けて開く日本の門であり、玄関口だというのです。

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