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お笑い芸人に学ぶ「愛され対話術」

褒め言葉「すごい」と「面白い」 どう使い分ける? 人材研修コンサルタント 中北朋宏氏

2019/1/5

ここまで、刺さる言葉について述べてきました。ただ、刺さる言葉が分かっても、相手から本音を引き出せなければ本末転倒です。そこで、刺さる言葉を生かして本音を引き出すための、もう一つのキーワードもご紹介しましょう。

■枕詞を活用して相手の本音を引き出す

皆さんは一流のお笑い芸人が活用している「枕詞(まくらことば)」をご存じでしょうか。トークの前に「今から爆笑する話をします」と言うと笑わせるハードルが上がってしまいます。そこで「昨日ね」や「ちょっと聞いた話だけど」といった枕詞を活用することで、面白い話をすることをあえてにおわせず、ハードルを下げる技術です。

同様に、取引先の方に聞きにくいことを聞くときに使える枕詞が存在します。それが「ちなみに」という枕詞です。

例えば営業活動では、「予算はいくらか」「決裁者はだれか」「競合他社の状況は」といった聞き出しにくいことがありますよね。ここで「もしよろしければ」とか「差し支え無ければ」などと言ってしまうと、相手の方もしゃべってはいけないかもしれないと自己制御し、肝心の情報を得ることができません。

そうではなく、何気なく普通を装い「ちなみに、予算っていくらですか」と聞くと、相手の心理的なハードルがかなり下がります。すると、つい話してしまったり、ヒントのようなことを教えてくれたりする可能性が高まります。

「質問力」というと、どのような質問をしたら相手から本音を引き出せるのかと、難しく考えがちですが、実は質問の前の枕詞を活用するだけで一定の効果が期待できるのです。

今回は、すぐに使える簡単な言葉を紹介しました。この連載の第1回「食事のお礼は4回 お笑い芸人の愛される後輩スキル」で、ビジネスで必ず使える5つのリアクションを解説しています。併せて使うとより効果的です。

ぜひだまされたと思って活用してみてください。それでは、次回もお楽しみに~。

中北朋宏
浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。トリオを解散後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、制度設計や採用などを担当。2018年に人材研修コンサルティングなどを手掛ける株式会社 俺を設立し、社長就任。

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