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デジタル・フラッシュ

お手ごろのモバイルバッテリー 10機種を比較検証

日経PC21

2019/1/18

毎日の持ち歩きを考えると容量1万mAhクラスが妥当。ベストバイに選んだアンカー・ジャパンの「PowerCore 10000」は携帯性の高さを評価した
日経PC21

最近はネットショップで激安に購入できる製品も多数。とはいえ、失敗はしたくないもの。そこでPC21編集部が人気のお値打ち品を各ジャンルでピックアップ。製品を実際に試して「ベストバイ」を選んだ。自分にぴったりの製品選びに、役立ててほしい。今回は3000円以下のモバイルバッテリーを取り上げた。

■PSEマークは表示されているか

スマホなどの充電に欠かせないモバイルバッテリーは、家電量販店系とネット通販系で売れ筋の商品や価格帯が大きく異なる。今回は、安さを重視してネット通販系から10製品を選んだ。あまりに安いと性能や安全性が気になるところだが、2019年2月から取得が義務付けられるPSEマークは半分がすでに表示済み。テストした限りでは、どの製品も異常な発熱などは見られなかった。

ただし、一部には中国から直送されるものもあり、サポートに不安が残る場合がある。その点、今回ベストバイに選んだアンカー・ジャパンは、アマゾンでもモバイルバッテリーの人気ランキングで上位をほぼ独占している企業。国内に開発やサポートの体制があり、信頼度は高い。

200グラムを切るのは10製品中4つ。そのうち本体を含めて最小はアンカーの(1)。cheeroの(6)も192グラムと健闘するが(1)はさらに12グラム軽く、差を実感する

アンカーの「PowerCore10000」は、スリムタイプと比べると厚みがあるが、縦横のサイズは名刺入れ程度とコンパクト。重さも公称180グラムと、10製品中では2番目の軽さだ。cheeroの「PowerPlus 3」も似た形状だが、実物を手にすると数値以上に重さの違いを感じる。KYOKAの「PZX11200mAH」は薄型なのが魅力だが、長さが14センチもある点が気になる。アンカーの弱点は出力端子が1つしかないこと。2台同時に充電したい場合はcheeroなどに分がある。

出力端子はアンカーの(1)とRAVPowerの(9)を除いて2つ搭載。FLOUREONの(10)のみタイプCの入出力にも対応

実際に使える容量(実容量)を簡易的にテストしてみても、PowerCore10000は優秀なレベル。一般にバッテリーの実容量は公称容量の6~7割といわれるため、公称が1万mAhなら6000mAh台で高性能、5000mAhで普通と評価できる。この点、KYOKAを除く9製品はすべて合格だろう。

簡易測定器で実容量を計測した。優秀だったのはFLOUREONの(10)。公称は1万2000mAhと多く、実容量も唯一の7000mAh台。スマホ2回分の満充電(1回当たり3000mAh前後)も余裕だ

充電時間はおおむね4~5時間の製品が多く、早くても3時間半ほどだった。とはいえ、どの製品もひと晩あれば満充電になるため、実用上は問題ない。一方、「iPhone XS」に対する充電時間をテストしたところ、10%の状態から20%になるまで充電するのに18分以上かかった製品が3つあった。複数回テストしたが、いずれも時間は変わらなかった。それ以外の7製品は、10分以下で充電が完了。これら2つのグループでは、充電能力に大きな差があるといえる。

残量ゼロから満充電まで、実際にUSB充電器につないで計測した。時間が短かったのはKYOKAの(4)、次いで実容量が多かったFLOUREONの(10)も4時間そこそこで完了した
iPhone XSのバッテリー残量が10%から20%になるまでの時間を計測した。独自の急速充電機能などがある製品が比較的高速で、特にcheeroの(6)は7分台で完了。Poweraddの(5)とアンカーの(1)、RAVPowerの(9)も8分台で完了した

なお、旅行や出張などで少しでも荷物を減らしたい人には、モバイルバッテリーとUSB充電器という1台2役の「PowerCore Fusion 5000」もお薦め。公称容量は5000mAhと少なめだが、ACアダプターを内蔵し、本体に充電しながら2台のスマホに給電もできる。

アマゾンの人気ランキング、モバイルバッテリー部門で、「PowerCore 10000」と1位、2位を争うのがこちらの製品。ACアダプターと一体化していて、コンセントから直接充電できる

※記事中に示した実売価格は、原則、2018年12月12~13日に調査した主なネットショップでの最安価格(税込み)です。

(ライター 原如宏)

[日経PC21 2019年2月号掲載記事を再構成]

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