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八重洲ブックセンター本店の川原敏治さんのおすすめはビジネス教養書の2冊

八重洲ブックセンター本店の川原敏治さんのおすすめはビジネス教養書の2冊

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回はいつもと趣向を変えて、定点観測している書店のビジネス書担当者に年末年始に読んでおきたいビジネス・経済書を推薦してもらった。2018年刊行の本から選んでもらったため、主に今年の売れ筋本が並ぶことになったが、読みのがしていた本がないか、チェックして、まとまった休みを利用した読書の参考にしてほしい。

会計の歴史を巡る教養書

今回は毎月訪れている定点観測書店と2~3カ月に一度訪れる準定点観測書店の5人の書店員に18年に刊行された本から2冊の推薦を依頼した。そのうち2人がそろって押したのが、田中靖浩『会計の世界史』(日本経済新聞出版社)。八重洲ブックセンター本店マネジャーの川原敏治さんは「ビジネスマン向けの教養書のブームが続いている中で、読んでおもしろい一冊。実用書が多い会計というテーマで読みやすい教養書になっているのが評価できる」と話す。リブロ汐留シオサイト店店長の三浦健さんも「会計の本は昔勉強のために手に取ってみたが、なかなか読み進めなかった。一方、この本は歴史のストーリーで語ってくれるので、読み出したら止まらなくなった」という。

公証人の庶子として生まれたレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯とともに語られる簿記誕生の歴史、蒸気機関の発明、鉄道の誕生とともに始まった減価償却の概念や財務会計の誕生、米国のヒット曲とともにたどっていく管理会計とファイナンスの歴史……著者が企図したエンターテインメントとしての「会計の歴史ツアー」はうまく成功している。読み物感覚で会計の本質のイメージをつかむのには最適な一冊だろう。NIKKEI STYLEのコラム「著者に聞く 仕事の風景」では、田中氏へのインタビューを交えて詳しく紹介しているので、そちらも参考にしてほしい(参考記事「堅い『会計』に血が通う 歴史エピソードで解説」)。

川原さんがあげたもう一冊は、渡辺順子『世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン』(ダイヤモンド社)。「こちらもビジネスマン向けの教養書だが、歴史や産地ばかりではなくワインビジネスの広がりまで目配りされているのが読みどころ」(川原さん)という。

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