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世界の大学はスキル磨き重視 企業との連携も進む 世界大学ランキングのQS社 ヌンジオ・クアクアレリCEOに聞く

2018/12/30

クアクアレリ・シモンズ社のヌンジオ・クアクアレリCEO

変化の激しい時代、企業が求める人材やスキルは多様化し、大学も対応を迫られている。世界の大学を様々な指標で評価し、毎年ランキングを発表している英クアクアレリ・シモンズ社(QS社)は、企業などのニーズに基づく大学へのコンサルティングも始めており、2015年には三井物産も出資した。QS社のヌンジオ・クアクアレリ最高経営責任者(CEO)にこれからの時代に求められるスキルや世界のトップ大学の傾向について聞いた。

■日本の大学は健闘するも、国際共同研究に遅れ

クアクアレリ・シモンズ社調べ(2018年実施)

――日本の大学は国際的な評価が低下傾向にあるといわれますが、どのように捉えていますか。

「実は日本の大学は健闘しており、当社が2018年に実施したランキングでは200位以内に入っている大学の数は世界で5番目に多く、アジアではトップです。他社のランキングでは論文の引用回数などが重視されますが、当社は学術関係者や企業の人事担当者の評価も重視しています。日本は企業と学術関係者からの評価が高い結果、私立である早稲田や慶応の順位が比較的高くなっています」

「一方で、論文の引用数などが日本の大学は弱いですね。大学関係者からはよく『日本語で研究し、日本語で論文を出しているのでなかなか評価されにくい』と言われますが、少し違うと思っています。日本の論文も要約は英語で見られるような仕組みがあり、関心度の高い論文は英訳版が発行されています。日本語であることは不利にはならないはずです」

――日本の大学の課題は何でしょうか?

「他国と比較して国際的な共同研究にあまり熱心ではないように見受けられます。海外の大学と国際交流協定(MOU)を締結するケースは多いのですが、実際に共同研究をして成果を出している例は非常に少ない。そのあたりを官民で支援していくべきです」

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