マネー研究所

カリスマの直言

芽吹く積み立て文化 定着にNISA改善を(渋沢健) コモンズ投信会長

2019/1/7

写真はイメージ=123RF
「19年の相場の行方は読めないが、新しい時代の生き生きとした芽吹きを感じる」

干支(えと)にちなんだ相場格言では2018年は「戌(いぬ)笑う」になるはずだった。上昇相場が期待されたが、実際には米トランプ政権をはじめ自国主義による政治的・経済的摩擦が世界で高まり、期待は裏切られた。

19年の相場格言は「亥(い)固まる」だが、果たして底堅い展開になるであろうか。投資家は疑心暗鬼に陥っている。平成時代も終わろうとするなか、相場の行方は読めないが、それでも新しい年号とともに10年、20年、30年前では存在しなかった生き生きとした芽吹きを感じている。

■長期投資による資産形成に関心高まる

18年12月中旬の週末の土日にセゾン投信の中野晴啓社長とともに広島市と名古屋市で開催された投資セミナーの講師として登壇した。どちらの会場も定員オーバーで一部申し込みをお断りしたようだ。

広島のセミナーは「投資のいろは☆学び隊」というFP(ファイナンシャルプランナー)の私的グループと「tomato」という働く女性のためのフリーペーパーの発行会社の共催だった。参加者の半分以上が若い女性であり、高齢男性が参加者の大半を占める証券会社や銀行が開催するセミナーの風景とは明らかに異なった。

一方、名古屋のセミナーは市役所の職員向け福利厚生制度の一環として開催された。老若男女が参加し、広島のセミナーよりは年齢層に幅があったが、2つの会場には共通点があった。それは参加者が長期投資による資産形成に関心を寄せていることだ。

初めて投資セミナーに参加する方々が目立ち、素朴ながら本質的な質問が多かった。その一方で、今後の相場の行方や有望銘柄を教えてほしいといった従来の一般的な投資セミナーで出てくる質問が一切なかった。

相場が下落する局面だからこそ、毎月少額を購入する積み立て投資が有効だ。目先の相場動向にうろたえることなく、株価が安いときにコツコツと購入口数を増やす。そして、いずれやって来るであろう相場回復の局面で一気に含み益を生み出す源泉とする。

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