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海中でもファッションショー VRが生むアパレル革命

サイキックVRラボ 八幡純和氏

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NIKKEI STYLE

展示スペースなど、場所の制約を受けないのが仮想現実(VR=バーチャルリアリティー)の特徴だ。海の中でのファッションショーや服の展示も不可能ではない。店頭に縛られないクリエーターの自由な発想を解放させるプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を運営するのが、サイキックVRラボ(東京・新宿)。サービス立ち上げのメンバーで、同社クリエイティブディレクターである八幡純和さんに事業の狙いと特徴を聞いた。

――サービスをスタートさせた経緯を教えてください。

「当初は2014年末、研究開発のためのラボとして始まりました。フェイスブックが買収したオキュラスというVR関連の会社があるのですが、そこが最初に出したVR開発用デバイスをサイキックVRラボ代表の山口征浩が体験し、『これがあったら世界が変わる』と思ったのがはじまりです」

――いわゆる研究施設として始めて、その後にあえて営利を追求する株式会社にしたのはなぜですか。

「アクセサリーなどが有名なファッションブランドNORIKONAKAZATO(ノリコナカザト)と、写真家と我々の3者でコラボレーションしたことがきっかけです。そのときのデザイナーの要望は『海の中で展示会をしたい』というものでした。突拍子もないように聞こえますが、スペースを借りて、服を並べる既存の展示会のような形で表現することは難しくても、VRを使えば簡単に実現できます」

■既存のスタイルに飽き足らないクリエーターに向けて

「既存のスタイルでは自分の考えていることを全て見せることができないと思っているクリエーターは意外と多いです。VRを通して、クリエーターの創作意欲を解き放つようなプラットフォームが必要になると思ったのです」

――操作が難しくはありませんか。

「基本的にはスタイリーのツールでVR空間をつくってもらい、公開ボタンを押せば、それで完了です。ゴーグルなどVR用の道具があれば、作品をそのまま見ることができますし、ウェブ上でも3次元空間のようにぐるぐると動かしながら見ることができます。例えるなら、ユーチューブのVR版のような感じでしょうか」

――映像や写真はVRと相性が良さそうですが、ファッションの場合はどのように見せることができるのですか。

「例えば、バーチャル空間で洋服を見せたいというときは、実際の服を3次元(3D)スキャナで撮影すると、3Dデータ化することができます。それを取り込み、実際にVR上で展示会を開いたり、ショップをつくったりできます」

■「VRで服を買う時代を予感する」

――VRによってファッション体験はどのように変わるのでしょうか。

「例えば、編み機で有名な和歌山市の島精機製作所と一緒にVRショールームをつくったことがあります。島精機のアパレル用CAD(コンピューターによる設計)で作成した服をスタイリーに入力し、VR空間で展示するという試みです。実際に製品サンプルを生産することなく、展示会を開催することができます」

「今後はバーチャルで3Dの洋服を展示したり、ショーを行ったりすることが普通になってくるのではないかと思っています。サンプルを作らずとも、受注生産や予約販売のようなことができるようになるのではないでしょうか」

――VRでのショッピングも広がっていくのでしょうか。

「そういう世界は来るのかなと思いますね。chloma(クロマ)というアパレルブランドとつくったサービスでは、マイクロソフトのホロレンズというサングラスのようなデバイスをかけると、バーチャルの洋服とそれを着たモデルが空間に浮かび、洋服の購入までできるアプリを開発しました。パルコにスペースを提供してもらい、実際に来たお客さんに体験してもらいました」

「VRショッピングで有名なのは中国のオンラインマーケットなどを運営するアリババ集団ですね。米国や中国ではVRが一般的になってきているので、近い将来VRショッピングが可能になるサイトが一気に増えるのではないかなとみています」

――今後のスタイリーの課題は何ですか。

「クリエーターのVR導入ハードルを下げることです。最近はNEWVIEWというプロジェクトをはじめました。パルコ、ロフトワークと一緒に取り組んでいます。ファッションや音楽、映像、グラフィックなど様々なクリエーターやアーティストが集まり、VRを使って新しいクリエーティブ表現と体験をデザインしていく実験的プロジェクトです。ワークショップなども開催し、作品づくりのサポートなども行っています。夏にはNEWVIEWアワードというコンテストも行いました」

「ビジネス的な展開としては、クリエーターが収益化できる仕組みを進める必要があります。売り上げが大きくならないと市場が大きくならないので、使い手にメリットがあるような仕組みを考えることが重要ですね」

八幡純和
エンジニアとして携帯電話会社の公式コンテンツ配信プラットフォームやアプリストアなど、大規模システムの開発・運用に携わる。2015年、サイキックVRラボに参画。エンジニア、クリエイティブディレクターとして三越伊勢丹やパルコ、ファッションブランドとVRを活用した様々な企画を手掛ける。

《会社概要》
社名:サイキックVRラボ 設立:2016年5月 所在地:東京都新宿区 代表取締役:山口征浩 事業内容:VRクリエイティブプラットフォーム「スタイリー」の運営、開発

文:FACY編集部 岩崎佑哉(https://facy.jp/) 写真:長井太一

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