マネー研究所

人生を変えるマネーハック

共働き夫婦の投資法 2つの口座で上手に役割分担 「ファミリーアロケーション」をマネーハック(1)

2019/1/7

互いに相手の投資方針を理解することはファミリーアロケーションの前提と考えてください。

■夫婦の役割分担は3つのパターンが考えられる

それでは、投資を夫婦で行う場合の基本的な投資パターンにはどんなものがあるでしょう。私は3つのパターンで整理するのがいいと思います。

パターン(1)完全分業制

よくあるパターンは「夫は株をやるけれど、妻は無関心」というようなものでしょう。これは「完全分業制」です。投資を家庭内の資産形成のエンジンにすることは意義があることですし、得手不得手の点でも関心や知識がある方が専任担当者になるのが有用です。

ただし、パートナーが投資についてネガティブなイメージを持っている場合、あるいは投資担当者が過度に投機的なスタンスで売買を行う場合などは注意しましょう。投資方針が共有されなかったり、適切に設定されなかったりする恐れがあります。お互いに歩み寄りが必要です。

パターン(2)どちらも積極投資

あまりないパターンですが、夫婦ともに投資について基本的な理解と関心を有している場合、どちらも投資口座を持ち、どちらも資産運用を行うケースも考えられます。

理想的なケースのようですが、夫婦が短期的なパフォーマンス競争を始めてしまうとあまりよくありません。勝ち負けを競うのではなく、夫婦のライフプランをかなえるための投資方針をしっかり設定したいものです。

パターン(3)メリハリ分担制

どちらも投資口座を保有しつつも、投資スタンスでは異なるアプローチを採用する場合をメリハリ型と名付けてみます。

夫婦ともにiDeCoやNISA口座を持つが、夫は一般NISAで売買頻度も比較的高めに投資を行い、妻はインデックス運用の中長期投資方針で臨むため売買はほとんど行わない、などのようにスタンスが異なるケースがあると思います。

この場合、「夫婦全体」としてのリスク管理をしっかり行い、定期的な運用状況の検証を行うことが必要です。

今月はこうした「ファミリーアロケーション」の方法を紹介してみたいと思います。お楽しみに。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「共働き夫婦 お金の教科書」(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL