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村上臣・リンクトイン日本代表

村上臣・リンクトイン日本代表

自分のキャリアは自分で設計する――。2019年はこうした考え方が日本でも一段と浸透する年になりそうだ。主にビジネス向けの交流サイト(SNS)を運営する米リンクトインの村上臣・日本代表は、そんな働き方を大学生のときから実践してきた。異なる環境でも結果を出し続けるスキルの磨き方や心構えについて、自身のキャリアを振り返りながら語ってもらった。

「次の次」の道を考えリンクトインへ

「ちょうど40歳になるのを機に、新しいこと、面白いことに挑戦したかった」

17年11月、ヤフーの執行役員CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)から、リンクトインに転職した理由を、村上氏はこう語る。

学生時代に友人らと携帯電話向けサイトを開発するベンチャー、電脳隊を設立。別の会社と統合し、その会社がヤフーに買収される形で、00年にヤフーに入社した。ほぼ一貫してモバイル向けサービスの開発に携わり、「ある程度やり切った達成感があった。というか、ぶっちゃけ、飽きた面もあった(笑)」。

冗談めかして話す村上氏だが、リンクトインへの転身は「相当のチャレンジだった」という。海外勤務や留学の経験はなく、英語もきちんと勉強したわけではない。それでも飛び込んだのは、「次の次に何がやりたいかを考えたとき、グローバルにプロダクトやサービスを展開したいとの思いがあった」からだ。その前に外資系企業を経験し、マネジメントの仕方や人材の多様性(ダイバーシティー)を肌で感じておきたかった。

転職して1年余り。当初は「成果を出せるだろうか」と不安もあったが、「自分以上に日本市場に詳しい人間はいない」と開き直ってから、仕事がしやすくなったと話す。英語は今でも苦労するというが、「米国本社が求めているのは英語の達人でも、MBA(経営学修士)ホルダーでもなく、日本での事業を拡大できる人材」と割り切った。QRコードを取り入れるなどして、日本語サイトの使い勝手を向上。スマホを使ってすぐに相手とつながり、プロフィル閲覧やメッセージのやり取りができるQRコードは、日本発の機能として同社で初めて世界共通の仕様として採用され、高い評価を得たという。

新たな環境でも成果を出しつつある村上氏。その秘訣を問うと、3つの答えが返ってきた。

リンクトイン(LinkedIn)
 米リンクトイン社(カリフォルニア州)が運営するビジネス向けに特化した世界最大規模のSNS(交流サイト)。会員数は世界で約5億6千万人、日本では約200万人を超える。ユーザーは職務履歴などのプロフィルを登録し、ビジネスでのつながりを広げたり、営業や開発の商談などに利用したりできる。また、企業が採用活動に使うことも多く、日本ではパナソニックや楽天が利用している。

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