島原や天草の食材 吟味しイタリアンに「pesceco(ペシコ)」

日本経済新聞西部夕刊

長崎市中心街から車で90分強。島原鉄道の島原駅からは徒歩10分。島原半島の有明海のほど近い場所にあるのがイタリア料理店「pesceco(ペシコ)」だ。島原半島や熊本県の天草地方から自分の目で吟味した旬の地元食材を中心に提供している。アクセスは良くないにもかかわらず、料理の魅力に引かれて、東京や大阪からのリピーターもいるという。

イラスト・広野司

「生まれ育った島原の風景や食材の魅力を全国の人に知ってほしい」。オーナーシェフの井上稔浩さんは店を開いた理由をこう明かす。このため、料理に使用する素材は地元産の旬のものにこだわっている。

これからの季節ならば、魚介は有明海でとれたフグやワタリガニ、天草産のクエなどがパスタやメイン料理となって出てくる。野菜はすべて南島原の農家2軒から自ら出向いて買い付ける。飲料水や料理に使う水は雲仙市の岩戸神社でくんできた湧水だ。

来店には事前の予約が必要で、料理はランチとディナーは共通で2つのコースのみ。お試しコースの位置づけの「テイスティング」は5~6皿とデザートで構成されており、料金は5000円(税別)。お任せコースに当たる「テロワール」は10皿前後とデザートで、1万円で提供している。シェフが料理に合ったワインなどを選んでくれる「ワインペアリング」は3500円から楽しめる。

(古宇田光敏)

〈ぺしこ〉長崎県島原市新馬場町223の1 電話0957・73・9014

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