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「寺に来てくれる男性求む」女性僧侶たちの真剣な婚活

2018/12/29

12月上旬。東京・築地の築地本願寺で、「恋婚(れんこん)」という名の婚活イベントが開催された。お寺で開く婚活イベント、通称「寺コン」はこの数年人気が高まっているが、「恋婚」がちょっと違うのは、男性僧侶、そして女性の僧侶も対象にしている点だ。

「恋婚」の企画と主催は真宗教団連合。10派ある浄土真宗全体の共同事業や、各派を対象にした支援事業を手掛けている。

■「出会いがない」地方寺院の後継者

全国の寺院の数は現在、約7万あり、コンビニよりも多いといわれる。その中で浄土真宗の寺院数は2万3000を数え、最多。しかしどの宗派でも、世襲を基本としている寺院は近年、後継者問題に直面するところが多い。

「特に地方の寺院では、結婚相手との出会いがない、という声をよく聞きます。以前から、『寺に来てくれる人求む』といった告知欄を機関誌に設けるなど各派での取り組みはしてきましたが、10派全体の支援を担当している真宗連合としても取り組むべきだとして始めたのが『恋婚』です」(真宗教団連合の担当者)

スタートしたのは2015年。当初は浄土真宗の僧侶とその家族、そして門信徒を参加対象者にしていた。年2回ずつ開催し、これまでに4組が成婚しているが、課題もあった。せっかくカップルが成立しても、男性・女性がどちらも「相手を自分の寺に迎えたい」と考えていて進展しないことがあるのだ。

そこで今年からは、2つのグループに分けて実施することにした。第1のグループは「『女性をお寺に迎えたい』男性と『お寺に入りたい』女性」が対象。第2のグループが「『男性をお寺に迎えたい』女性と『お寺に入りたい』男性」が対象だ。さらに今回から募集対象を、僧侶や門信徒に加えて一般男女にも広げた。

今回の参加者ではないが僧籍を持つ女性はこう話す。「自分が住職になって実家の寺を継ぐ場合、結婚相手には別の仕事をしてもらっても構わない。僧籍を持つ男性であれば住職になってもらい、自分が坊守(住職の配偶者)になってもいい」。女性が「お寺に迎えたい」という場合、このようなケースがあるという。

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