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吉田鋼太郎 『おっさんずラブ』は時代を変えたドラマ

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NIKKEI STYLE

2018年の連続ドラマで強烈なインパクトを残したのがテレビ朝日の『おっさんずラブ』だ。今年は夏に映画版の公開も予定されており、ブームはまだ続きそう。熱のある演技が光った吉田鋼太郎が、現場の雰囲気と作品について改めて振り返ってくれた。

吉田が演じたのは、部下から信頼されている"理想の上司"でありながら、主人公の春田(田中圭)に思いを寄せ、乙女な一面をのぞかせる黒澤武蔵。春田を「はるたん」と呼び、手の込んだ弁当を作り、LINEの語尾に「~だお」と付けるなど、春田を前にすると乙女っぽさがあふれてしまう武蔵役に、どう取り組んだのか。

「すべてのシーンが新鮮で、圭と、牧役の(林)遣都との掛け合いと絡みは、エキサイティングでした。遣都とは役を通して、いかにはるたんを好きになるか、そしてその好きの度合いがどちらが強く、深いかっていうことの競争ですよね。圭としては、どれだけ好きになられるか、そして困惑するかの勝負。心が動くというのは俳優にとって大切なことで、やりがいのある、最高の現場でした。

スタッフもキャストもあまり取り組んだことがない題材だったので、そこに対する緊張感みたいなものは、雰囲気としてありました。経験したことがないというのは、演じる上でなかなか大きなハードルなんです。男が男を愛するって、想像力だけでは補えないところがありますし。でも実際に撮影に入ってみると、結局は人が人を好きになるということが主題なので、そこに集中していけばいいんだと、みんなも迷いがなくなっていったように思います。

みなさんに笑って楽しんでいただいたシーンもたくさんあったと思いますが、でも僕らは決してコミカルに演じようとはしていなくて、自然なアプローチで反応をするとああなる、ということの積み重ねでした。結果、コミカルになったのかもしれませんが、『おお、すげえな』とか『あんな芝居するんだ』みたいな、活気ある空気に満ちていました」

実は僕も共感してました

乙女な演技に関しては意外と苦労せず、すんなりといけたという。

「芝居歴が長いし、俳優はいろんなことをやらされますから、別に武蔵のキャラクターに特別感はなかったんですよ。女装したりっていうことでもないし。でもまあ、特別か(笑)。

16年の単発のときは1回きりの企画だったので、とにかく現場のテンションが高かったんです。初日から、ワサビがいっぱいついた寿司を頬張りながら、ライバルのハセ(落合モトキ)とはるたんの奪い合いをするシーンから入ったので、役作りうんぬんというより、ポーンと飛び込んじゃった感じ。そこで大体の感触はつかめていたので、連ドラでも全く問題なかったです。

『武蔵の部屋』というインスタグラムでは、はるたんをこっそり隠し撮りしたり、お弁当の写真をアップしたり。小道具もみんなかわいいくて女の子っぽいんだけど、実は僕も共感してました。だんだん圭のことも本当にかわいく見えてきたしね(笑)」

特に印象に残っているのは、武蔵の妻・蝶子(大塚寧々)とのシーンだそう。

「30年一緒にいた蝶子さんに、男を好きになったから離婚してほしいと告げるんですから、当然驚くわけです。LGBTに対する蔑視とかではなく、奥さんとしては全く想像していなかったことなので。そのときに彼女は悲しむし、苦しむんだけど、武蔵が春田に振られたのを見て、応援する側に回るっていう、そのストーリーが僕はとっても好きでした。きっといろんな方に勇気を与えたのではないかなと思います。

徳尾浩司さんの脚本は、泣かせどころなど、きっちり押さえるところは押さえている。叫んだり泣いたり転がったり、恋のさや当てみたいなのも面白いんですけど、そこで苦しむ蝶子さんがいたり、牧の元彼の武川(眞島秀和)さんが密かに闘志を燃やしていたり、そのへんのあんばいが絶妙でした」

評価はもう視聴率だけではない

放送後は、吉田が広く知られるきっかけになった連ドラ『MOZU』や、朝ドラ『花子とアン』(共に14年)のときよりも大きな反響が届き、驚いたという。

「夜中の放送だった単発のときから、ネットの反応がすごかったんです。自分が出演したドラマでも断トツだったから、びっくりして。連ドラではどうだろうと少し不安でしたが、それ以上のものを感じたので、ほっとしました。放送中は取材が増えて、記者の方々も大変目を輝かせていましたね(笑)。

この作品には、みんなが触れてこなかったアンタッチャブルな部分があったと思うんです。20年前だったら、差別のような扱いになっていたかもしれない。これを、あくまで恋愛ドラマとして作り、地上波で放送して、『こういうのを見たかった』と反応がきちんと返ってきた。『評価はもう視聴率だけではない』と言い切ってもいいぐらいの結果だし、時代を変えるドラマになったと思います」

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2019年1月号の記事を再構成]

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