家を買いたいアラ還夫婦 真っ先にすべき支出見直し策家計再生コンサルタント 横山光昭

生命保険料も減らします。子供の独立が近いので、死亡保障を下げ、必要な保障内容に絞って減額しました。見ていなかった有料テレビは解約。以上、合計で月9万円の支出を削減できました。1カ月の黒字の見込みは、これまでの黒字と合わせて約11万円です。

住宅ローンは返済期間10年、1000万円で決定

ここまで来た上で、Bさん夫婦の住宅購入の可否を考えます。Bさんが欲しい住宅を購入すると、老後資金は3000万円強。年金受給額は夫婦で約21万円ですから、現状だと月20万円程度の補てんが必要になります。住宅を購入して暮らすには、生活費の削減がさらに必要です。定年後の夫婦の小遣いや子供の独立後の基本的な生活費を見直し、削減を前提に購入を検討しました。住宅ローンも長期で組めば危険です。物件をさらに探した結果、今の住まいより都心から数駅離れますが、約3000万円で比較的新しい中古マンションを買うことにしました。頭金2000万円で、1000万円の住宅ローンを組みます。返済期間は10年とし、月返済額は9万円弱です。

老後生活のため良かれと思ってやったことが、実は危険な場合があります。いろいろな方向から情報を集め、総合的に判断しないと思わぬ落とし穴にはまりがちです。高齢になると、今までの習慣を変えるのは難しい場合が多いですが、「自分はできない」と思い込むのではなく、ゆっくりでもよいので、必要性に応じて変える柔軟性が必要でしょう。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です。2019年1月9日は休載します)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。

あぶない家計簿 (日経プレミアシリーズ)

著者 : 横山 光昭
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 918円 (税込み)

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