フォレスター人気 本格派の走りと飾らない使いやすさ

売り上げが好調なフォレスター。エンジンによって、2.5Lモデルとハイブリッドのe-BOXERにわけられる(写真上がe-BOXER、下が2.5Lモデル)。両車に試乗した
売り上げが好調なフォレスター。エンジンによって、2.5Lモデルとハイブリッドのe-BOXERにわけられる(写真上がe-BOXER、下が2.5Lモデル)。両車に試乗した

2018年にフルモデルチェンジを果たしたスバル・フォレスター。発表当初は、従来型をほうふつさせるスタイルが賛否を呼んだ。しかし受注は月販目標2500台の5倍を記録するほど好調だという。そんな新フォレスターの魅力を改めて解説し、新採用の2.5Lエンジン、そして新開発の2.0Lエンジン+モーターアシストの「e-BOXER」に試乗した感想を紹介する。

「最初は変わらなすぎ」と思ったけど

スバル車の中でSUV(多目的スポーツ車)にカテゴライズされるのは、フォレスター、アウトバック、XVの3台だが、フォレスターは、広いキャビン、最低地上高の高さ、悪路走破性の強化など、最もSUV性能を重視したモデルだ。登場当初はフォレスターもクロスオーバーSUVの色合いが強かったが、モデルチェンジのたびにSUVとしての性能を鍛えてきたことが支持され、今では世界で30万台近くを販売するスバル最量販車へと成長した。

スバルによると、今回のフルモデルチェンジでは顧客が求めるスバルSUVの本質を追究したという。「どこでも行ける、どんな場所にも使える」クルマへ、奇をてらうより着実な進化を目指したというわけだ。

その姿勢が、デザイン面では、あまり代わり映えしないという評価につながった点は否めない(正直なところ、初めて見たとき、「従来型と似すぎ」と思ったのは事実)。しかしこのデザインで狙ったのは、視界確保や扱いやすさなど安全性を優先させたうえでの、ロングライフで愛用できるシンプルなスタイル。海外では10年は普通に愛用するユーザーが多く、良いところは変えない姿勢が、根強いファン獲得につながっているのだろう。

「優れた道具」に通じる質感

実際にニューモデルを目の前にすると、代わり映えしないわけではないことに気づく。従来型と並べると、その違いは明確だ。

エクステリアは、プレーンなマスクだった従来型と比べ、アグレッシブに進化した。よりシャープとなったヘッドライトや、押し出しが強くなったフロントグリル。フロントバンパーも張り出しが増し、力強さを感じられるようになった。サイドスタイルもボリューム感を強調。リアではテールランプを大型化し、ボディーをつかむようなコの字のデザインとなった。より筋肉質なデザインになったといえる。

一方、インテリアは様変わりした。

従来型は、シンプル・イズ・ベターの飾り気のないものだったが、新型では、質感向上にも力を入れている。ダッシュボードやドアトリムのデザインをより立体的とし、触れるトリムやパーツの触感も高めている。シートも生地の組み合わせやステッチの工夫により、上質だがホールド性の高い機能的なものであることを訴えている。ただ実際に触れてみると、フォレスターの目指す上質は「高級」というより「優れた道具」といったもののようにも感じた。プロツールのように手になじみ扱いやすく、完成度の高いビジュアルと機能性が両立しているのである。

旧モデルに比べ、質感が向上したインテリア(写真はe-BOXER)
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